「不安」という感情に巻き込まれて辛くなる症状は、
「不安」という感情に抵抗したり、
「不安」という感情を分析したりすることによって生じます。
なぜなら、行為の結果、未来は私たち人間の手中にはないからです。
どんなに考えても、そこに答えは存在しないのです。
この世界はすべて、不確実性、不安定で成り立っています。
これも真実であり、原則です。
感情に巻き込まれないためには、
感情に抵抗したり、感情を分析したりしないで、
ただ単に観照し、放っておくことです。
すなわち、私たち人間は、
「不安定を享受することによって、安定を得ることができるのです」
なぜなら、不安定を享受することによって、
怖れや不安といった感情は居場所を失い、消え去っていくからです。
私たち人間にできることは、自分でコントロールできるもの
…すなわち「行為」だけです。
それゆえ、コントロールできない問題は受け入れ、
コントロールできるものに努力を集中させることです。
それでは、自分でコントロールできることでの
「悩み」とはどのように向き合えばよいのでしょうか。
あなたの悩みを解消する唯一の方法とは・・・
「私」と「私のもの」という想念を放棄することです。
「私」という想念とは、物質と意識の結び目です。
これが束縛、自我、エゴ、世俗の生活であり、心です。
物質的なものを得たり放棄することでは、
あなたの悩みを完全に解消することはできません。
なぜなら、所有の根本原因が絶たれていないからです。
もし、何が起こり、何が関わり、何を避けるかについて、
不安で心が揺れ動いているのなら、「私」という幻影を消し去ることです。
「私」という想念は、実在の上に立ち現れた
蜃気楼のようなものであり、誤った観念なのです。
すべてを神に委ねましょう。
彼は、すべての重荷を負い、私たちに平和を与えてくれます。
悩みを感じたら、次のように自問して下さい・・・
「もし、『私』が不在だとしたら、
この悩み(怖れ・不安など)は存在するだろうか?」と。
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