大人に比べると、赤ちゃんの肌は弱く敏感です。また、新陳代謝が活発で、大人よりも体温が高く、一般的には汗をかきやすいという特徴もあります。そのうえ、刺されるとかゆみを我慢することができずにかきむしることで、トビヒになってしまうことも。蜂に刺されることでアナフィラキシーショックを起こすという恐ろしい例もあるようです。虫が多く生息するところに近づかないということが前提ですが、これからの季節は虫を100%避けることは不可能です。日ごろから虫よけの意識を持っていることが大切です。
外出時、赤ちゃんや小さな子どもは、肌の露出が最小限になるように配慮しましょう。特に公園などの戸外で遊ぶ時は真夏でもノースリーブは着せない、ズボンは足首まで長さのものにする、抱っこひもやベビーカーで移動する場合にも靴下は履かせる、などの工夫が必要です。とくにノースリーブは脇の汗を吸収しないので、できれば長袖、気温が高い時でも半袖がオススメです。
虫よけ剤は、スプレータイプ、クリームタイプ、ティッシュタイプなど様々なものが市販されています。使用する場合は子ども用のものを選び、使用上の注意をよく読んで、使用上の回数制限などを守って使いましょう。
例えば、
・6か月未満の乳児には使用しないでください
・2歳未満は1日1回、12歳未満は1日3回まで
など、商品によって違いがあるようなので、必ず確認してから使用しましょう。
また、スプレータイプのものは、子どもの口から虫よけ剤を吸いこんでしまう可能性もあることから、一度大人の手にスプレーしてから、子どもの皮膚に塗ってあげるのが良いそうです。また、アロマの香りによって虫をよける天然のエッセンシャルオイルを使った虫よけスプレーを使用したり、アロマを焚いたり、虫が嫌うハーブ類を置く…なども効果がありそうです。
虫よけスプレーの他に、虫よけパッチを洋服に貼るという手もあります。いろんな種類のものが市販されていますので、服の上から貼りましょう。動物やキャラクターものなどかわいらしいシールが多いのですが、気を付けなければならないのは、決して口に入れないように注意すること。はがれにくいタイプのものを選んで、子どもが気にならないところに貼っておきましょう。また、手首や足首に装着するリストバンド型のものもありますが、なかには気になって外してしまう子どももいますので、「付けたままにしておこうね」と言い聞かせられるようになってから使用してみてはいかがでしょうか。ベビーカーで移動する際には、薄手のブランケットをかけておくこともおすすめです。柔らかいコットンのものなら風通しもいいですし、なかには、虫よけの加工がされているブランケットもあるようです。自動車で移動することが多い場合は、チャイルドシートのそばに吊り下げるタイプのエアーリフレッシュナーを用意するのもいいかもしれません。いずれの場合も、子どもが口に入れないように気をつけましょう。
できるだけ早めにかゆみ止めを塗布しましょう。子ども用のかゆみ止めが市販されているので、あらかじめ用意しておくといざという時に便利です。用法・用量を守ってしても、赤みが残っている、かぶれている、どうしてもかいてしまって悪化しているという場合は、小児科や皮膚科を受診しましょう。多くの自治体では子どもの健康に関する問い合わせ先がありますので、小児科に行くほどでもないけど、やっぱり心配…という時は、相談してみるのもおすすめです。
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