完全に辞められないとすると、ほかのやり方で解決を目指すことになりますね。
そこで1つ調べたいことがあります。
それは、「あなたが空気を読んでも行動しないとすると、世界に何が起こるのか?」
ということです。
おそらくこれは、とても難しいことではないかなぁ、と思います。
いつもやっている習慣的行動を中断する、辞めるということは抵抗があります。
たとえばこれはどうでしょうか?
「明日の食事は3食とも、お米を食べてはいけません」
「明日は1日中、コーヒーを飲まずに過ごしてください」
きっと
「いやいやそれはちょっと待って……」
「メシを食うなというのと同じだよ!」
「うっかり飲んじゃいそう」
など、抵抗を感じる人も多いのではないでしょうか?
空気を読むことが得意な人にとっては、
いつも自然にしている習慣である「空気を読むこと」
を中断するということは、おなじように大変なことだと思います。
明日から長所を出すな、というのは難しいですよね。
ですからこのような抵抗や不安を少なくするためにも、
とても小さなケースで始めることがおススメです。
その方がリスクも少なくすみます。
そして1日中全てのことについて実験する必要はありません。
そんなことをしたら性格も変わってしまうし、とても疲れそうです。
まわりにも心配されてしまうでしょうし、条件が変わり過ぎて実験にならなくなってしまいます。
1日1回程度でもう、十分です。
コーヒー飲みたいのかな?
休憩したいのかな?
( 重いものを )持ってほしいのかな?
この程度の軽くて、安全なケースで十分でしょう。
そのように空気を読んだなら、いったんそこでストップです。
明確に言葉で伝えられるようなことがない限り、我慢します。
あなたが声をかけたり、手を出してはいけません。
その結果、どんなことが起こるのでしょうか?
あなたが思った通りのことが起こるとか、
思った通りのことを頼んでくることもあるでしょう。
何も起こらないこともあるでしょう。
あなたの気持ちが落ち着かず、モヤモヤすることもあるでしょう。
ついつい手を出したくなってしまうような場面もあるはずです。
でも、そこは実験ですから結果がでるまで「待って」みましょう。
重要な出来事や深刻な状況で実験をするのでなければ、
やり過ごしても問題はないケースのはずです。
問題があるとしても、あなたの気持ちの中だけでしょう。
なぜならば安全なケースや、日常のちょっとしたことを選んで実験しているはずですから……
そんなのじゃ物足りない、仕事の場面で実験したいと思う人もいるでしょう。
その場合には、必ず時間的な余裕などのセーフティラインを設定しましょう。
「気づいていたのにやらなかった」
その結果、トラブルが発生した場合、あなたが不利になったり、
後悔で自分を責めたりしてしまうことになりかねません。
それでは余計に苦しんでしまいます。
コーヒーが飲みたそうだな、でも我慢……その結果???
・コーヒーを頼まれる
( 正確な予想が証明されました )
・何も起こらない
( 残念ながら予想が外れ )
・本人が自分で淹れる、または別の人が淹れる
( 予想そのものは当たっているが、必ずしもあなたが淹れてあげる必要はないのではないか )
・お茶やジュースを手配する
( もしかすると、いつもコーヒーではなく、たまには他の飲料が飲みたいのかもしれない )
・話しかけてくる
( コーヒーが重要ではなく、コーヒーをきっかけとしたあなたとの会話が大事なのかもしれません )
こうした実験をしてみると、あなたの中にさまざまな気づきや学びが生まれることでしょう。
正解か不正解か?
あなたがしないと別の人がするのかどうか?
相手がハッキリと言葉にして依頼してくるのかどうか?
幸か不幸か、あなたが空気を読んでしている行動が、
じつはあまり必要とされていないことも、あるかもしれません。
意外な人が、自分の次に空気が読める人だったりすることもあるでしょう。
過剰にフォローしないことで、成長する人だっているかもしれません。
やはりあなたが重要な役割であることが、ハッキリとすることもあるでしょうか。
こうした新しい情報で、負担が減ることがありそうならば、気が楽になることもあるはずです。
予想が正確だったと証明されたら、迷いなく自信を持ってできることもあるように思います。
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