生まれたばかりの赤ちゃんの髪の毛は、まだしっかりとした髪に生え替わる前の産毛。この産毛は、赤ちゃんを羊水の刺激から守る「胎毛」と呼ばれるもので、生後3か月頃から抜け始め、その後生えてくるのが、いわゆる「髪の毛」です。胎毛は細くやわらかく、まばらに生えているので薄く見えてしまう赤ちゃんが多いのですが、およそ3歳頃までには髪の毛に生え替わってきます。
この生えかわり時期、とくに前髪から頭頂部にかけての胎毛が抜けて一時的に薄くなる状態を「新生児生理的脱毛」と呼びます。さらに、生後5か月くらいの時期には、枕との摩擦で後頭部の髪の毛が抜けたり、ちりちりになったりする子もいるようです。一部分の髪の毛がすっかり無くなってしまうので心配するママも多いと思いますが、だんだんと寝返りが打てるようになり、枕と頭の接する時間が少なくなるにつれて抜け毛も減り、その後再び生えてくるので心配しなくても大丈夫だそうです。
いずれにしても、これらの月齢や時期には大きく個人差があるものなので、「うちの子は抜け毛が多いけど大丈夫?」なんて気にしなくてもよさそうです。心配せずに見守ってあげましょう。
先に紹介した通り、髪の毛の成長には個人差があるので、初めて散髪するタイミングもそれぞれですが、1歳前後で初めて髪の毛をカットするというケースが多いようです。全体はそれほど長くはなくても、前髪が目にかかったり、サイドが耳にかかったりしてきたら、そろそろ切るタイミングだと心得ておきましょう。
初めて散髪するときは、やはり自宅でママがカットすることが多いみたいです。赤ちゃんがごきげんのときに、さっと短時間で切るのがポイント! ただ、自分でカットするのはどうしても不安というママは、美容院で切ってもらうという選択肢もあります。最近では、小さな子どもでをもカットしてくれる美容院が多くなってきて、子どもの気を引くためのおもちゃなどを用意しているところも増えています。
初めてカットしたファーストヘアは、赤ちゃんの成長の記念でもあります。そんな初めて切った髪の毛で作る「赤ちゃん筆」は、健やかに育つように、頭脳明晰に育つように、字がうまくなるように…という願いを込めたメモリアルグッズとして、とても人気があるそうです。胎毛をカットして使用するので、「胎毛筆」と呼ばれることもありますが、長さ5から8cm程度の胎毛を大人の小指の太さほど用意すれば製作は可能とのこと。成長の証として、大人になってからプレゼントするのもよし。もっと先の話になりますが、子どもに赤ちゃんが生まれたとき、この筆を使用して「命名紙」を書いてもらうなんて使い方も素敵ですね。
ずっと触っていたくなる赤ちゃんのやわらかな髪を、こんな形で残しておくのはいかがでしょうか?
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