昨日、誰かと意見が合わずにケンカになってしまった。
明日、その人と会った時、何て言おう?と考えている。
こういう場面、たくさんありますよね?
この中での現実は「考えている」という一瞬だけです。
意見が合わずにケンカになってしまったのは過ぎた過去の事。
その人と会った時、何て言うかは、これから起こる未来の事。
現実という一瞬の中で過ぎたことを考え過ぎてしまったり、
次に起こる未来のことを気に病んでしまい過ぎると、
現実という一瞬が暗く、重たくなってしまいますよね。
過ぎてしまった過去のことを思い返してしまうと、
あの時、ああ言われたことに腹が立った!
あの時、ああ言い返してやればよかった!
など、過ぎたことに頭の中が支配されて、
マイナスイメージが増えてしまい、
感情も乱れやすくなってしまいます。
これから向かうことについて考えすぎてしまうと、
相手が居れば相手のことを考えてしまったり、
こう言われたら、こう言い返してやる!
など戦いのイメージが増えてしまいがちです。
現実という一瞬に集中するようにしていくと、
本当は自分がどうしたいのか?という希望が見えてきます。
仲直りしたい!
そう思えたのであれば、それが本心ということです。
仲直りして、お互いに認め合うことができるようになるには、
お互いの意見が違うところを歩み寄れたらいい。
という次の目標が見えてきます。
こちらから歩み寄れるところはあるかな?
本当に相手の意見は違っているのか?
など、自分の意見の見直しも始まるでしょう。
このように現実という、一瞬に集中していけば、
相手や周囲に惑わされること無く、
自分の内側に集中していけるようになります。
あとは実際に起こる未来を建設的にイメージしていけば
事態に変化をもたらします。
自分が思ったことを言動するわけですから、
一瞬前の思考が現実として実現していることは当然のごとく多いですよね。
意見が合わない → ケンカになる → 決別する。
これも一瞬前の思考により実現が重なって、起こった一瞬の連続です。
どうしようも無かった。
他に方法は無かった。などと、過ぎた過去のことを表現することがありますが、
中には自分で回避する一瞬がある場合も意外と多いものです。
子供の頃、出かけるときに「行ってきまーす」言うと、
家族から「車に気を付けるのよー」と言われたことと思います。
学校から帰るときに先生に「さようなら」と言えば、
「気を付けてね」と言われたことと思います。
ご家族も、学校の先生も
「危ないことに合わないように気を付けて」
という一瞬の思いを言葉にしてプレゼントしてくれていたんですよ。
その言葉を受けて、車に気を付けたり、
危ないな。と思うことをやらないようにしたり、
私たちは、「気を付けて」という一瞬の思いを受け継いで
危険の無いように気を付けて行動してきたと思います。
こういう大人たちからの思いやりの繰り返しを受けながら、
自分でも気を付けようとする一瞬を学んでいくんです。
やがて競争を強いられて
「気を付ける」より「勝ち負け」を意識し過ぎて、
戦いのイメージが増えてしまう。
一瞬のイメージが先の現実になるわけですから、
戦いの連続、勝てば勝利に酔い、
負ければ恨みの念で過ぎたことや先のことも、
争いのイメージになってしまう。
一瞬、立ち止まって、自分の本心を感じてみてください。
誰だって、戦いより、仲良く協力し合うこと、
お互いを認め合うことの方が、楽しくて、
穏やかでいられることを知っているはずです。
現実を変えるのは、一瞬の思考を変えることから始まります。
現実という一瞬に集中してみてください。
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