今回は、ソメイヨシノとヤマザクラを混ぜて使用しました。
鍋の大きさは直径20センチほどのもので、その鍋に入りきるぐらいの大きさと量を用意します。
桜の枝は、この春咲くもの、わざわざ切るのは忍びないので、あらかじめ剪定が予定されているものを分けてもらいました。
そのまま、枝を煮ます。
煮ては冷ますを繰り返し、数日間煮ます。
ポイントは、この段階でしっかり煮ることで黄色味やオレンジ味が抜け、
桜本来のピンクが抽出できるそうです。
今回は、まる4日間この作業をしました。
専門家は、今作業に1ヶ月前後費やすそうです。
今回は、ガーゼタイプの綿素材と格子柄のインド綿を使用します。
布はあらかじめ汚れや糊などを落とすために洗っておきます。
灰は植物性のものがベストですが、手に入らない場合は仏壇の灰でもOKです。(笑)
灰を水に溶かし、余分な灰が沈殿した上澄みの水を使います。そこに米酢を適量入れます。
(結構、目分量でです。)
これが媒染です。
ぐらぐらと沸騰したお湯に先の染色液原液を入れ、媒染した布を付け、手早く染めます。
この染料液は1回のみの使用に限りますので、好みの濃さになるまで染めたい場合は
再度、同じ工程で染料液を作り染めます。
今回は、桜の淡いピンクを表現したいので1回のみの染色です。
染めあがった布はよく絞り陰干しにします。
よく、色止めについて心配される声を聞きますが
専門家によれば、草木染めに色止めはありえない!
と言い切る方もいらっしゃいます。
なので、私もそのままです。
出来あがった布はそれは優しい風合いの布に仕上がりました。
今回はカーテンに仕立てることにしました。
桜色のカーテンは、かっちりと仕立てるのではなくあえて、床にたるむようにし、柔らかいシルエットを表現します。
アンティークなレースや家具との相性も抜群です。
カーテンの上部は、折り返し部分を作り、レースタイプの片端レースとビーズで縁取りします。
100ショップなどでも売っているつまみタイプのカーテンフックで吊るします。
桜染めは、初めてのトライでしたが初心者にも手軽にできました。
作業中、常に香る桜の香、この時期ならではのものです。
今回はカーテンに仕立ててご紹介しましたが、
この他にも、コサージュやジュエリーポーチなど
小物にも仕立ててみようと思います。
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