猫の成長の早さには驚くものがあります。大体において、猫は生後半年足らずで立派に交尾、妊娠が可能な成猫に成長します。
社会的な成熟さが身に着く前に体が先に大人になってしまう猫は、特にマザコンになりやすい、という説があります。
これは特にオス猫に顕著であり、生後すぐに母猫から引き離された猫の場合は特に飼い主を母猫に見立てて、どんなに成長してもいつまでも子猫のように甘える仕草を繰り返す猫が多いのだとか。
我が家のカイトも全くその通り。人間なら40代後半のおっさんですが、子猫の時と全く変わらない仕草で私にまとわりつき、子猫のような鳴き声を出してご飯をねだります。
「もっとわかって!猫の想い」(大陽出版 1,300円)の中に、興味深い内容が書かれていました。
「猫が好きな人間は性格が猫に似ている」
確かに当たっているかも。集団に属して群れて行動するよりも孤独にハンティングしたりボーとするのが好き。干渉されるのが苦手で、自由気ままに暮らしたい、そう思っている猫好きさんは多いのではないでしょうか。
この本の中では、そのような人間のことを
「猫的人間」
と呼び、数々の過去の英雄の中にこの「猫好き+左利き」の男性が多くいたことを紹介しています。
猫好きで左利きの男性には、有名人がたくさんいます。シュバイツアー、チャップリン、アインシュタインなど、どの人も自分のやりたいことに熱中して数々の成功を手中にした人物です。
これらの男性の意外な共通点。これは自分の仕事が後世に残るほど素晴らしい偉業を遂げたこと、そしてやや「自閉的」な傾向が強いことでしょう。
「社会的な成功」を収めた後でも、自己中心的で自らを「孤独な世界」に追い込むことが多いといいます。
真面目でストイックな性格が災いすることもあり、アメリカの小説家、ヘミングウェイは大変な猫好きで有名ですが、二度の飛行機事故から奇跡の生誕を果たし、小説「老人と海」ではノーベル賞を受賞していながら、晩年は「うつ病」に苦しんだそうです。
いかがですか。猫を飼うと飼い主も変わる。猫は飼い主を成長させ、成功に導く招き猫ですが、束縛を嫌い、孤独を愛する(ややマザコンの?)生き物です。特に猫好きで左利きの男性の場合は性格に類似する共通点が多いかも知れません。
もちろんこれはあくまでも「かもしれない」という推論です。でもちょっと当たっているかも、というあなた。「マザコン」は改善した方が良いかも知れませんね。
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