九州の窯の中でここ数年、注目されてる窯といえば波佐見焼ですよね。
オシャレなインテリアショップや雑貨屋さんで販売されてる若手作家さんの器で
よく見かけます。
同じ地域である有田焼きは、藩の御用窯として発展してきた窯元。
それとは違い、波佐見焼は、日用使いの器を中心に生産を伸ばしてきました。
毎日使うものだから・・の工夫を凝らしながら発展してきた窯元。
その中でも、人気の窯元が、今回、DAYSと一緒にモノ作りしてくださった勲山窯さん。
勲山窯の魅力は渋江社長自ら発想するデザインが
なかなか他にはない工夫がされてること。
カタチにしろ、絵付けにしろ、いろんな試作を繰り返して一番使いやすい形を作り上げていく。
毎日使うものだからを考えたデザイン。
見た目は、大きな熊みたいな社長から こんな繊細なデザインの器が・・
とみな驚くのだとか(笑)
社長の渋江さんは、2代目。38歳で社長になられました。
最初は1代目のお父さんに
「おまえの柄は、ちゃらちゃらした柄じゃけん!」と
渋い顔をされてたそうですが
デザインに打ち込む姿と、日に日に人気が出て来てる状況の中、
今はもう完全にまかされているとのこと。
仕事は毎朝 6時からはじまります(早い!)。
まずは、前の晩から火入れしたものの窯出しから・・・。
前の夜に、社長しかできないことを従業員の人たちがメモ書きで
あれとあれをお願いします~と・・・。
なんか、お母さんが息子におやつ戸棚にあるけんねってメモ置いてるかんじ(笑)。
なんかいいかんじ!
とはいえ、メモの内容は、仕事 仕事・・・。
9時まで、メモをみながらみっちり仕事。
終わったころに従業員が出勤。
いや~、朝から、たっぷり働く働く・・・。
従業員の8割が女性。
どの人もてきぱき働き、女性も平台に
20個から30個のせた板を軽々移動させる、
手先が器用プラス。
力持ちでないとできない仕事。
いいバランスで器ができあがっていきます。
今回、社長とコラボして試作に試作をかさねてつくったのがこのお茶碗!
このカタチにいたるまで、何回試作をしたことか・・・。
持ちやすい角度と盛りやすい内側の角度。
このバランスがほんとうに難しく、
挫折しそうになりながらもネバり抜いてくれました。
実際、家で、このお茶碗使ってみたところ、
この平たいカタチ、盛り付けたごはんがほんとに美味しそうに見えるしなにより、食べやすいんです。
ちょっと、お漬物なんかを、お茶碗のまわりにのせたりして食べるのにもちょうどいいカタチ。
色も、
食卓が美味しく見えるを意識して、藍色の「濃藍」。
上品な色、他の食器になじみやすい「白藍」。
真っ白じゃないやさしい月の白をイメージした「月白」。
の3色。
大きさも食べるご飯の量で3サイズから選べるようにしました。
渋江社長は、器の中でも今一番 お茶碗に力を入れているのだとか。
どんな人でも必ずお茶碗は持っている食器。
食事の中でも中心となる食器、毎日必ず使う食器
こだわりがいがあると言います。
いろいろ考えるのって、行き詰ったりしないんですか?という質問に
「もう、くせになっとるけんね」とにっこり笑って答えてくれました。
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