有精卵と無精卵の違いを明確にするために、有精卵の定義が決められています。
有精卵は、「雌鶏100羽に対して雄鶏5羽以上の割合で、平飼いもしくは放し飼いなど、自然交配可能な環境で採卵されたもの」です。
スーパーなどで比較的安い値段で売られている卵は、ケージの中で、雌鶏のみを飼育していることが多く、それらの卵は有精卵と表示することができません。また、雄と交配せずに産まれてくる卵なので無精卵となります。
有精卵は受精した卵なので、温めればひよこが生まれてくる可能性があります。無精卵はどんなに温めてもひよこが生まれてくる可能性はありません。
有精卵を温め続ければ21日間程度でひよこが生まれるそうですよ。
有精卵は無精卵より日持ちがしないと言われています。
有精卵は受精しているので、20度以上になると細胞分裂が始まり、品質劣化が起こりやすくなるそうです。無精卵は細胞分裂をしないので、無精卵の方が日持ちすると言われているんです。
卵を正しく保存する方法は3つ
○1,冷蔵保存する
卵は生ものなので、低温で保存しないと痛みやすいです。有精卵は冷蔵庫に入れなくてもいいと聞いたことがある方もいらっしゃるかもかもしれませんが、有精卵も念のため冷蔵庫に保存するようにしましょう。
○2,尖った方を下にする
卵の尖っていない方には気室があり、微生物を中に入れてしまうことがあります。それを上にして置くと、微生物が入りにくくなるそうです。卵を衛生的に保存するために、尖った方を下にして保存することをオススメします。
○3,ドアポケット以外の場所に置く
ドアポケットは開けるたびに温度が変わりやすい場所になります。できるだけ一定の低温で保存するために、ドアポケット以外の場所に置くことをオススメします。
記載されている賞味期限は、一般的に生食の賞味期限だと言われています。そのため、賞味期限を過ぎても、加熱処理して食べれば大丈夫だという認識が広がっています。
日本養鶏協会によると、食中毒防止視点の生食・可能期限が10℃保存なら57日までと定められてはいますが、賞味期限内で食べきるようにするのがよいかもしれませんね。
卵の洗卵・滅菌は義務付けられているので、基本的にキレイにされていますが、稀に少し汚れている卵と出会うことがあります。
その時ですが、水洗いはオススメではないようです。
卵には気功という穴があります。水で卵を洗ってしまうと、その気功から水と一緒に雑菌も入る可能性があるようです。
目につくような汚れは、洗わず拭き取った方が鮮度を保つことができそうですね。
有精卵と無精卵食べ比べしてみるのも楽しいかもしれませんね。また、卵の保存方法等気にしてみてくださいね。
出典元:東京ガス「ウチコト」
http://tg-uchi.jp/topics/3258
参考:「鶏卵日付表示等改正委員会」鶏卵の日付等表示マニュアルー改正版ー
http://www.jz-tamago.co.jp/pdf/E05_3_m_1.pdf#page=4
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