そもそも、「赤ちゃん返り」とは、どういうことを指すのでしょうか。おおむね、以下のような態度をとることを指しているようです。
◇主張が強くなり、今までできていたことでもやりたくない、嫌だなどとぐずる
◇機嫌が悪くなったり、反抗が強くなったりする
◇必要以上に甘える
◇ミルクを欲しがるなど、赤ちゃんがしていることを全て真似したくなる
ママやパパにとっては、小さな赤ちゃんを抱えて寝不足の日が続いているのに、上の子どもがこのような状態になってしまうと、本当に困ってしまいます。でも、子どもは親を困らせたくてやっているのではありません。親の気持ちをこちらに向けたい、こうしたらママにかまってもらえるという考えから、このような態度を取っているのです。
赤ちゃん返りは、今まで培ってきたママとの絆の裏返なのかもしれませんね。。パパやママの関心を下の子よりも自分に向けて欲しいという要求の現れなので、親は少し大変ですが、その気持ちを受け止めてあげることが何よりも大切です。心配なのは、赤ちゃん返りを表現としてできない場合。必要以上に我慢している場合、どこかのタイミングで大爆発なんてこともあるようです。
赤ちゃん返りの具体例として、ごはんを食べさせてもらわないと食べなくなったり、トイレトレーニングが成功していたのにおむつに逆戻りしてしまったり、赤ちゃんをいじめたりしてしまう子どももいます。怒りたくなる気持ちが先に出てきてしまい、親としては本当に大変ですが、そっと諭したり、さすがお兄ちゃんお姉ちゃん!できることが多くてすごい!ということを何回も丁寧に伝えたりしていくことが、子どもの気持ちを安定させる第一歩です。ママやパパは赤ちゃんのお世話ばっかりしているけれど、あなたのことはずっと変わらず大好きだよと事あるごとに伝えるのもいいでしょう。
残念ながら、赤ちゃん返りに対する特効薬はないのです。でも、パパやママも一人目の子育てで少しずつ育児に慣れていったのと同じように、子どももいきなりお兄ちゃん、お姉ちゃんになれるのではなく、少しずつ自覚をもっていくものかもしれません。その過程として、葛藤があるのは当たり前の事、簡単ではないですが、愛情をもって温かく見守ってあげましょう。気付いたら、いつの間にか赤ちゃん返りがなくなり、そんなこともあったなあと可愛い思い出に変わっていたということがほとんどのようです。
夫婦から、三人家族へ、四人家族へと、家族の形が変わるごとにいろいろな変化があります。
後から振り返ったら大変だった赤ちゃん返りもいい思い出になっていることでしょう。
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