人間の血液型はA型、B型、O型、AB型の4種類ありますが、猫の場合はA型とB型しかありません。(稀にAB型が存在するようです)
猫の血液型で圧倒的に多いのはA型ですが、猫の血液型に関しては諸説あり、日本とアメリカに住んでいる猫にはA型が多く、イギリスやオーストラリアに住む猫にはB型がやや多いと言います。
住んでいる地域によって血液型が決まるというのも面白いですね。
それ以外に猫種によっても血液型は固定しています。アメリカン・ショートヘアとシャム猫の場合は100%A型です。
純血種の猫の場合は、選択的に交配させた結果、血液型が決まってしまったのでしょう。スコティッシュフォールドやバーマン、ペルシャ猫などは15~25%の猫がB型です。
ブリティッシュショートヘアの場合は50%がB型だそうです。血液型は、AAとABがA型、BBがB型になるので、スコティッシュフォールドの場合はB型が25%だと、Aの遺伝子とBの遺伝子の比率は1:1になります。
B型の子猫で、母猫がB型だった場合は「新生児溶血」に注意しましょう。これは生まれたばかりの子猫の血管が詰まって死んでしまう恐ろしい病気です。
母猫がB型の場合、A型に対する抗体を持っています。この抗体は母乳にも含まれるため、消化器系がまだ未発達な子猫が飲んだ場合に消化分解できないことがあるのです。
純血種の猫の交配をするときは、猫の品種によっては血液型を確認して置くことが大切です。
近年、京都大学の研究により、猫の性格のうち、「荒っぽい」性格には、ある特定の遺伝子「オキシトシン」が関わっていることがわかりました。
性格を左右するのは血液型ではなく遺伝子によるものが多いようです。京都大学の研究チームが猫カフェの猫の唾液と性格のアンケートから猫の性格を調べた結果、「開放的」「友好的」「荒っぽい」「神経質」の4つの中で、特に「荒っぽい」性質は避妊したメス猫に顕著に現れたそうです。
いかがですか。猫の性格は、例えばスコティッシュフォールドの場合は温和で人懐っこい甘えん坊、アメリカンショートヘアーは陽気な遊び好きなど、品種によってある程度傾向があるようです。
アメリカンショートヘアーは100%A型ですが、A型全てが陽気な遊び好きとは限りませんから、血液型と性格はあまりリンクしないようですね。
あなたの愛猫ちゃんはどんな性格でしょうか。1説によると「ペットは飼い主の性格に影響される」と言いますから、もしかしたらあなたと似た性格なのかもしれませんね。
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