猫が飼い主の膝の上で居眠りしているとき。飼い主は無意識に猫の体を撫でてしまうはず。この「猫を撫でる」という行為は人間にとっては血圧の低下、心拍数を穏やかにする「気持ちの良い」行動です。
ペットを飼うと健康になる、というのは本当です。この行為、猫ではなく犬の場合は、飼い主が撫でるのをやめると、犬は頭や足でツンツンと「もっとやって」と催促をしますよね。
犬は社会性があり、群れで行動する動物ですから、このお互いにグルーミングする行為は「心地よい」と感じます。
しかし猫の場合、いきなり自分を撫でている手に噛みつき、飛び降りてしまいます。一体なぜなのでしょうか?
ブルース・フォーグル先生によると、猫も互いにグルーミングしますが、よく観察していると他の猫をグルーミングするのはメス猫たちだけだと言います。そしてこの行為は十分に食料が足りている場合のみ、そしてごく短時間しかグルーミングはせずに、あとは物理的な接触は最小限に控えて程よい距離を置いているとか。
そして野良猫の場合は他の猫と体が触れ合った状態で眠ることもしないそうです。
猫はうたた寝の天才です。撫でられているとついウトウトして眠ってしまいます。しかし次の瞬間、何かが自分の体に触れている感触で目を覚まします。野性時代、この感触は危険の前触れであり、猫は本能的に噛み付いて飛び降りて危険から逃げようとします。
しかし着地する前にはすでに意識もはっきりしているので、「なんだ、飼い主だったのか」と気づいて慌てて毛づくろいしてリラックスするのだとか。
いかがですか。この「敵と間違えて噛み付く説」。このブルース・フォーグル先生の他に、ボニー・ビーヴァー博士もこの説を唱えていました。
あなたの愛猫には当てはまるでしょうか?こんな理由なら愛猫のこの行動、許してしまいたくなりますよね。
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