ネコは環境の変化に敏感です。一緒に暮らすイキモノ、飼い主が自分の知らない匂いを付けて外から帰ってくるととても不安を感じます。
まるで新婚さんのように、飼い主についた匂いを入念にチェック、そして舌でペロペロと舐めながら、匂いを消すことと、自分の匂いをつけてマーキングしているのだそうです。
ネコは常日頃からニンゲンを躾けようと考えているようです。言葉は通じませんが、ネコは鋭い牙やザラザラした舌、出し入れ自在なツメを持っていますから、それらを使ってニンゲンを「調教」しようとしているのかも。
猫が飼い主の顔を舐めるとき、それは決して愛情表現なのではなく、あくまでも飼い主へ自分の欲求を伝えるボディランゲージかも知れません。
「おなかが空いたよ!」
「遊んでちょうだい!」
「あいつがウザいんだけど…。」
ネコは飼い主の顔を舌で舐めながらこんな言葉を発しているのかも知れません。
猫が飼い主へ抱いている気持ちは、日常生活の中でコロコロ変わるといいます。いつも美味しいご飯をくれる「お母さん」的な存在の時もあれば、自分が守ってあげないと責任を感じる「子猫」のような存在の時もあります。
犬が一貫して飼い主を「大好き!」とリスペクトしてくれるのに対し、ネコは案外冷静に飼い主とコミュニケーションを取る動物です。しかしその気持ちはいつも同じ気持ちのままではいられないようです。
猫が飼い主の顔を入念にペロペロと舐める場合、飼い主を面倒をみなければ死んでしまう「子猫」に見立てた猫の遊びなのかも知れません。
猫が飼い主の顔をペロペロと舐めるとき、それは飼い主が可愛い子猫だと勘違いしているか、犬同様最大の愛情表現だという見方もあるようです。
ザラザラした猫の舌の痛みは結構辛いと思いますが、猫が顔を舐めてくれるときは、大人しくされるがままになっていると猫は満足してくれるかも知れません。
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