今もあった!昔なつかしい香りの入浴剤「ノボピン」の名は、「◯葉」が秘められていた

今もあった!昔なつかしい香りの入浴剤「ノボピン」の名は、「◯葉」が秘められていた
投稿日: 2016年10月13日 更新日: 2017年3月6日
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生活雑貨・家庭日用品メーカーの KOKUBOグループ(小久保工業所、紀陽除...
気温がぐっと下がる季節は、あたたかいお風呂が恋しくなります。お風呂に入浴剤を入れて楽しむのは今では当たり前ですが、日本でその習慣が広まったのは粉末タイプの入浴剤が登場した昭和初期の頃といわれています。当時ドイツでは温泉療法に社会保険が適用されるなど、すでに入浴が医療として確立されていました。そんな入浴先進国ドイツから日本へ輸入されたのが入浴剤「ノボピン」でした。

昭和初期に広まった入浴剤

昭和初期に広まった入浴剤

ドイツ生まれの薬用入浴剤「ノボピン」は発売当初から腰痛や疲労回復などに良いとされ、腰痛に悩まされていた文豪・志賀直哉も愛用していました。その様子が昭和13年の日記に示されています。

「志賀直哉全集 第11巻」より

「志賀直哉全集 第11巻」より

(引用)

朝から風呂を涌かしノボピンを入れ入浴

朝、薄寒い日、ノボピンの湯に入る

「志賀直哉全集 第11巻」昭和13年の記述より

「ノボピン」昭和初期のホーロー看板

「ノボピン」の名は、“新しい松葉”

「ノボピン」の名は、“新しい松葉”

ノボピンとは、ドイツ語で「ノボ」=新しい、「ピン」=松を組み合わせた造語です。当時のドイツでは爽やかな「松葉」の香りはリラックス感をもたらすとして入浴剤に使われていました。松葉をモチーフにした入浴剤「ノボピン」は当初舶来品として日本に広まり、戦後に国産されるようになりました。

入浴剤「ノボピン」の名は、「松葉」が秘められていたんです。

今もあった!昔ながらの入浴剤

今もあった!昔ながらの入浴剤

昭和初期の日本に新しい習慣をもたらした入浴剤「ノボピン」は、ドイツ由来の松葉の香りはそのままに、今も和歌山県海南市の紀陽除虫菊で生産されています。

松葉の精油であるテレビン油を配合し、バスルームに広がる爽やかな森林の香りに心が安らぎます。塩化Naも入っており温浴効果で疲労、肩こり、腰痛、冷え症などが和らぎます。体の芯まで温まりながら、なんだか懐かしい香りに包まれてホッとするロングセラー商品です。

コツ・ポイント

いかがでしたか? 昔なつかしいお風呂の香りをぜひ思い出してみては♪


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