人に情けをかけるのは、その人のためだけではなく、めぐりめぐって、いつかは自分に返ってくる。
素晴らしいとは思いますが、いつ返ってくるのか期待してしまいますよね。
この期待してしまうという損得感情が、この素敵なことわざの意味を誤解させたのかなぁと感じました。
誰かに情けをかけるというのは、困っている人を助けるということになると思います。
では、自分は困ったときに誰にも助けてもらったことは無いのか?
誰の助けも無く、人間は成長できないものです。
すでに、たくさんの人たちから情けを受けていま生きていられると感じることが、このことわざを知るはじめの一歩なのかもしれませんね。
そう思うことで、これまで関わった人たちや、いま一緒に居る人たちに感謝する気持ちが生まれてくると思うし、人に優しくしようと考えることができる気持ちの余裕も生まれてくるのかもしれません。
これまでの自分が、たくさんの人たちの助けを借りて、成長させてもらってきたんだ。
という感謝の気持ちを忘れずにいれば、困っている人を見かけたら、今度は自分が助ける側になろう。
という意思を持つことができるはずです。
そういう気持ちになったときは、不思議と見返りを求めようとしないものです。
東日本大震災で救援物資を受け取る映像を見て、諸外国の人たちは、日本人はモラルが高い、あんな大変な状態なのに、しっかりと並んで物資を受け取り、けが人や、動けない人を、みんなで協力し合って、助けている。
素晴らしいと絶賛されていたそうです。
大和魂は健在だったんですね。
甘やかしても、その人のためにならないではなく、困っている人を見かけたら助けてあげよう。
いつか自分が助けてもらうときもある。
これまでも助けてもらってきた。助け合っていこう。
という精神になることなんですね。
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