新品のタオルが売れるのはわかると思うのですが、使用したタオルも取引されています。たとえば有名人のグッズなど特別なタオルは1枚でも売れますが、それ以外のごく普通のタオルの場合には、何枚かまとめるのがポイントです。10枚セットや段ボール1箱分というように、数が必要なのです。
使用済みのタオルをどんな目的で買うのかというと、雑巾にしたり掃除に使うと考えられます。あとは使い捨てで使いたいときにも重宝するかもしれません。
これこそ使い終われば捨てるものになりますが、ネットオークションやネットフリマでは立派な商品になります。50本とか100本とか、とにかく数で勝負になりますが、実際に取引をされています。値段は100本で400円〜500円ですが、買う側からすると送料がかかるので、実質1,000円近くなります。それでも買うのだから、なかなかおもしろい商品だと思います。
では、どんな目的で買うのかというと、子どもの工作が多いようです。大量に必要となっても、トイレットペーパーを短期間で大量に使うのは難しいと思います。だったら、オークションなどで買った方が早いし安いという理由で落札されているようです。
切手はコレクターがいるイメージが強いのですが、使用した後の切手も取引されています。使用済みなので消印が押されていたり、封筒に貼ってあるものを切り取った形になりますが、ビニール袋いっぱい分とか1キログラムといった単位で出品されています。金額は1キロくらいで1500円〜2000円です。
なぜ使用済みの切手を買うのかというと、理由は2つあります。ひとつはチャリティです。たとえば小学校でチャリティの一環で使用済みの切手を集めていて、場合によってはノルマがあることもあります。そう簡単にたくさんの使用済み切手は集まらないので、オークションで買うわけです。もうひとつは、使用済み切手の中に価値がある切手があるかもしれないという期待です。これは普通の人ではわからないので、ある程度知識がある人にしかできないかもしれませんが」、1枚が数百円、数千円になることもあるので、もし見つけることができれば完全にペイできるというわけです。
電車に乗ったときに食べる駅弁。食べてしまえばゴミになるものですが、これが1枚数百円〜数千円で取引されています。この包み紙を買うのはコレクターです。駅弁は、その駅にいかないと買うことができないので、遠くに住んでいるコレクターはオークションやネットフリマを活用するのです。
このように普段ゴミだと思っていたものがお金になるという事実は、物の見方を変えてくれると思います。何が売れるかわかりません。ゴミだと思う前に、一度オークションやネットフリマで検索してみるといいかもしれません。
<プロフィール>
川崎さちえ
2004年、夫が子育てをするという理由で、いきなり会社を辞めてくる。それからネットオークションを始め、出品数は5,000点以上。現在テレビや雑誌などで活躍中。
オールアバウト ネットオークションガイド
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