まず、感情が先に立って、イライラした状態でいるときは、何も行動せずに心を落ち着けます。怒りのピークは6秒間、といわれていますから、まずは、6秒間、何も行動することなく、怒りが静まるのを待ちましょう。
オススメは、その場から離れること。そして、深呼吸をすることです。
イライラしているときは、呼吸は浅くなります。
意識して深い呼吸を続けることで、だんだんとイライラも収まっていきます。
そうして心が落ち着いてきたら、「将来、同じことを繰り返さないためには、どう伝えたらいいか」を考えて伝えましょう。
その際に、自分自身の願いを、感情についての解説も含めながら伝えると効果的です。
これは、NVC(Non Violent Communication)と呼ばれる手法ですが、
①観察
②感情
③理想
④要望
の順番に伝えると、相手にもより伝わりやすくなります。
たとえば、宿題の時間にふざけていて、イライラしたとします。
そんな時には、イライラの原因の感情・願いにも触れながら、子供に語りかけましょう。
「勉強中にふざけているのを見ると、イライラしてしまうんだ。他の母親に比べて、自分の指導力が低くて、情けなく感じるのかもしれない。あるいは、他の家庭から、『あの家はダメだ』と思われてしまいそうで怖いのかもしれない。もちろん、子供の将来を不安に感じる気持ちもあると思う。本当は、勉強中は静かに過ごしてほしい。そうすれば、私も安心して見ていられる。
だから、勉強中は、『将来のために静かに集中する訓練の場』だと思って、ふざけたりせずに過ごしてほしい」と。
ただ怒られるのではなく、母親の願いを耳にした子供は、少なからず何かを感じ取ってくれます。こうした「感情のコミュニケーション」をすると、子どもの心が育まれる、といわれています。
まずは母親から、「感情のコミュニケーション」をすることで、子供の心を豊かに育んでください。
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