ネコが額を押し付けてスリスリ…という可愛い仕草もそうですが、ネコのマーキング行動にはさまざまなものがあります。
中でも一番困るのはスプレーと呼ばれる尿をまき散らす行為。去勢していないオスに見られる行動です。メスも行いますが、圧倒的にオスの方が強烈な匂いをまき散らします。
これは「ここは俺様の縄張り！」と他のネコに縄張りを主張するための行為ですが、これは去勢すればかなり行動は軽減されます。
しかしオスもメスも去勢、避妊をしてもしなくても行うマーキング行為が爪とぎです。これはもうネコの本能。多分どうしても止められない行為のようですね。
ネコの爪とぎは古い爪を剥がして新しい爪を再生させる、と言う大事な役目がありますから、ネコを飼っているかたは、ネコの爪とぎを用意するのは必須条件。
しかしちゃんと爪とぎを用意しても、わざわざ高くてやりにくい壁をガリガリと引っ掻いたり、固くて爪に負担がかかりそうな固い革のソファーなどを引っ掻きます。それは一体なぜなのでしょうか。
説はいろいろあるようですが、高い壁をわざわざ登って引っ掻くのは、「俺様はこんなに巨大なネコである」というアピールをしたいがため。縄張りの侵入者への威嚇、示威行動の一種だと考えられています。
そしてソファーの爪とぎですが、どうやらこれは「革の匂い」が気になるようです。特に新品のソファーを新調した場合、ネコが落ち着きなくソファーのまわりをぐるぐる廻ったり、ガリガリしたくなるようです。
「何か知らない動物の匂いがするニャ！」と新品の革製のソファーはネコを不安な気持ちにさせるのかもしれませんね。
いかがですか。ネコの爪を研ぐ理由。爪とぎはどんなネコにも備わっている野生の習性。飼い主の方が対策を立てるしか方法はありません。
もしかしたら、「ネコに爪とぎをやめさせる薬」が開発されたら、ノーベル賞モノかもしれませんねぇ。
