「10回どなるのを6回に減らすだけで、親はずいぶんラクになります」と語るのは、どならない子育て練習法トレ-ナ-の伊藤徳馬さん(徳馬トレーナー)。
では、どなるかわりにどうすればいいのでしょうか?
「親は子どものマズい行動をいますぐやめさせたいので『◯◯しないで!』『ダメダメ!』と言いがちですが、子どもは『どうするのが正しいのか』『やめたあとに何をするか』がわからないので、次回以降も同じことをしてしまうのです。子どもに伝えるには、肯定的な表現で、シンプルで具体的に、何をすればいいのか、行動について伝えましょう」
どうやら、あいまいな否定語を使わないことがカギのよう。
徳馬トレーナーによると「文章を読んでわかったつもりになるのと、実際にやってみるのとでは大違い」とのこと。
「私の講座でも『あ、すみません。ちょっとそのイスに座らないで』と言うと、その人は困った顔をします。でもその後に『そっちのイスにどうぞ』と言われると、安心した顔になるんですね。否定だけでは、相手の意図がわかりにくいのです」
練習してみると、伝わりやすい言い方は確かにあると実感するのだそうです。
Qなんでどなっちゃいけないの?
Aわざわざ親が消耗する必要はありません
しつけの方法として、どなることは効果的でないからです。親が感情的になるとしつけが子どもに伝わりにくいし、どなったりたたいたりすることで、親自身が消耗してしまいます。親がラクになる子育て、それが「どならない子育て」なのです。
Q愛情があれば、どなってもいいのでは?
Aどなってしまうのはしかたないのですが、
どなるとマイナスの効果が出てきちゃうのです。
「たたいたり、どなったりして大人の本気を伝える」という文化が日本には根強くあると感じます。でも、強制的なしつけが重なると、子どもの主体性や自信が失われていきます。親子の関係性も悪くなるなど、マイナスの効果が出やすいことは確かなのです。「子どものためにどなったほうがいい」という、どなることの正当化だけは避けましょう。
伊藤徳馬さん
●どならない子育て練習法トレーナー。1978年愛知県生まれ。青山学院大学卒業。民間企業を経て神奈川県茅ヶ崎市役所に入庁し、子育て相談や児童虐待の担当者に。2010年に「どならない子育て」講座を企画し、自身もトレーナーとして活動。子育て中の親向けの講座のほか、トレーナー養成講座での指導も。私生活では、小2(女の子)と年長(男の子)の2児の父。著書に『どならない子育て』(ディスカバー・トゥエンティワン)他。
3月2日発売予定
『マンガでなるほど! どならない子育て練習帳』
伊藤徳馬著 本体1300円+税
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