
ご飯や揚げ物、焼き物などの食品をあたためる時は、しっとり仕上げたい、カラッと仕上げたいなど、目指す食感によってアイテムを変えるのがポイント。ラップやクッキングペーパー、クッキングシートを上手に使い分けましょう。食品ごとの正しい加熱時間もあらためてチェック!
【ごはん、煮物などを“しっとり”仕上げるにはラップ】
ラップは鍋のふたのようなもの。水分を含んだ食品の乾燥を防ぎ、汁気の飛び散りも防いでくれます。
カレーやシチューは、ふきこぼれないように深めの耐熱容器に入れ、隙間をあけてラップをかけて加熱します。加熱ムラができやすいので、途中で一度取り出して全体をかき混ぜ、さらに加熱するのがおすすめ。
<加熱時間の目安>
1人分(200g)で1分30秒~2分(レンジ強500W)、または1分10秒~1分40秒(レンジ強600W)
筑前煮などの汁気の少ないものも、耐熱容器に入れ、隙間をあけてラップをかけて加熱します。汁気のまったくない煮ものは、水少々を全体にふりかけるとしっとり仕上がります。
<加熱時間の目安>
100gで1分20秒~1分40秒(レンジ強500W)、または1分~1分20秒(レンジ強600W)
調理済みのシューマイは1個ずつ水にくぐらせて、軽く水気をきってから耐熱皿に並べ、隙間をあけてラップをかけます。水分を加えることで、あたためた時の皮の乾燥を防げます。
<加熱時間の目安>
150g(10個)で1分20秒(レンジ強500W)、または1分(レンジ強600W)
水分のある冷やご飯は、ラップなしでそのまま加熱。パサついたごはんや硬めごはんは、水を少々ふりかけてからラップをして加熱しましょう。冷凍ご飯にもラップをかけます。
<加熱時間の目安>
1膳分(冷やご飯150g)で1分~1分30秒(レンジ強500W)、または50秒~1分10秒(レンジ強600W)
ピラフやチャーハンなどの油を使ったご飯ものは、ラップが破裂しないよう、隙間をあけてふわっとかけます。冷やご飯と同じようにサラッと仕上げたい時は、ラップなしでもOK。
<加熱時間の目安>
1人分(250g)で2分(レンジ強500W)、または1分40秒(レンジ強600W)
【揚げ物、焼き物を“カラっと”仕上げるにはクッキングペーパー】
フライや天ぷらなどの揚げ物は、耐熱皿にクッキングペーパーを敷き、ラップをかけずに加熱。水蒸気がこもらず、余分な水分が吸収されるので、ベタつかずにカラッと仕上がります。
しかも、揚げ物の余分な油分も吸収してくれるので、カロリーダウンにも効果が! 揚げ物のあたため直し用専用シートを使えば、よりヘルシーによりおいしく仕上がります。
<加熱時間の目安>
100gで1分20秒~1分40秒(レンジ強500W)、または1分~1分20秒(レンジ強600W)
焼きギョーザなどの焼き物も、クッキングペーパーを敷き、ラップなしで。焼き魚は皮がはじけるのを防ぐため、切れ目を少し入れておくといいでしょう。
<加熱時間の目安>
焼き魚1尾(100g)で1分(レンジ強500W)、または50秒(レンジ強600W)
焼きギョーザ(100g)で1分20秒(レンジ強500W)、または1分(レンジ強600W)
もう一つのおすすめは、蒸し器のような使い方。肉まんなどをあたためる場合、食品を軽く水にくぐらせたあと、水でぬらして軽く絞ったクッキングペーパーをかける(包む)と、ふっくらしっとり蒸しあがります。
<加熱時間の目安>
200g(2個)で1分30秒(レンジ強500W)、または1分10秒(レンジ強600W)
【“焦がさずにふっくら”仕上げるにはクッキングシート】
電子レンジのマイクロ波は、塩分や糖分の多いところに集中しやすく、そこだけ早く加熱されるので、タレのついた食品では焦げムラができやすくなります。そこで、うなぎのかば焼きや焼き鳥などをあたためる時は、クッキングシートではさんで加熱するのが正解。お皿のこびりつきも防げます。
<加熱時間の目安>
焼き鳥1本(30g)で25秒(レンジ強500W)、または20秒(レンジ強600W)
うなぎの蒲焼き(150g)で1分(レンジ強500W)、または40秒(レンジ強600W)
加熱のしすぎは、食品が固くなったり、風味が落ちたりする原因。庫内で食品が破裂するなど危険なこともあります。最初は標準のあたため時間よりちょっと短めに設定して、様子をみながら追加するといいでしょう。
特に注意したいのは、飲み物のあたためすぎ。電子レンジから取り出したりかきまぜたりしたとき、一気に沸騰して中身が飛び出す「突沸」という現象が起こることがあります。
コーヒーや牛乳、みそ汁などは、加熱時間に気をつけ、あたため過ぎてしまったら冷めてから取り出すようにしましょう。分量を容器の7~8分目くらいにしておくと、ふきこぼれも予防できます。
<加熱時間の目安>
飲み物カップ1杯(150cc)で1分50秒(レンジ強500W)、または1分30秒(レンジ強600W)
常備菜として便利な、ひじきや切り干し大根などの煮物。お弁当に入れる時や食べる前に電子レンジにかけると、殺菌効果を期待できます。耐熱容器に入れ、隙間をあけてラップをして加熱しましょう。加熱ムラ=殺菌ムラを防ぐため、途中でかき混ぜると安心です。
<加熱時間の目安>
切り干し大根(50g)で1分10秒(レンジ強500W)、または50秒(レンジ強600W)
ひじき(50g)で1分10秒(レンジ強500W)、または50秒(レンジ強600W)
知っているようで知らないことが多い、電子レンジでのあたためテク。さまざまな調理アイテムを上手に選んで、加熱方法をしっかりマスターすれば、もっと便利に使いこなせるはずです。ぜひ参考にしてくださいね!
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