玉ねぎ類には、猫に有毒な物質アリルプロピルジスルファイドが含まれています。猫が食べると赤血球に傷害を与え、貧血をおこしたり、血尿の原因になります。
この物質は、加熱しても安定しているため、ハンバーグ・シチュー・コンソメ・すき焼・肉じゃが・鍋物・天婦羅・串カツ・カレー・チャーハン・味噌汁といった玉ねぎを使う料理は絶対に食べさせてはいけません。
玉ねぎ中毒には解毒作用がありません。そして恐ろしいことに、中毒の症状が出るのは12時間後、2~5日後と時間がかなりたってから発症します。
主な症状としては、猫がふらふらとおかしな歩き方をする(溶血性貧血)、歯茎が真っ白になる(可視粘膜蒼白)血色素尿、黄疸、元気沈衰、食欲消失、呼吸が早い、下痢、嘔吐などの症状が起こります。
最悪死亡する事もあります。
猫が玉ねぎを食べて、どれくらい食べると中毒症状が出るかは、個体差がありますが成猫で、体重1kgに対して玉ねぎが15~20gで危険だと言われています。
成猫の体重は平均4kg、玉ねぎは大1個が230g以上、中1個が170~230g、小1個が170g以下となっています。 小さめの玉ねぎ半分の量、みじん切りにして大さじ2杯分程度の量を食べたら危険だと覚えておきましょう。
ただし遺伝も関係します。食べた玉ネギの量はあまり関係がなく少し舐めただけで中毒を起こす例もあります。食べて自然治癒する猫もいますから、個体差があります。
なるべく早急にかかりつけの動物病院で診察を受けるのが1番ですが、間に合わない場合は、吐き出させましょう。
指やボールペンの後部の先の丸い部分で舌の根元の部分を刺激すると吐きやすくなります。
薄い食塩水を飲ませるとより吐きやすくなることがありますが、これは止むを得ない場合のみです。
完全に致死量以上の玉ねぎを食べた場合で、吐かなかった場合には、病院では2~4時間以内であれば、状態によって麻酔をして胃洗浄を行う場合があります。
いかがですか。玉ねぎはペットには大変危険な食べ物だと覚えておいて下さい。猫よりも犬の方がついつい食べてしまう確率が高いといいます。
飼い主の皆さんは、くれぐれも注意してあげて下さいね。
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