子供が故意にしろ故意でないにしろミスをしてしまったり、いけないことをしてしまうことってありますよね。そんな時、しつけとして叱ることは大事ですが、罰という制裁を与えてしまってはいませんか?
例えば、ご飯やおやつを抜く、暗い部屋に閉じ込める、子供を無視する……などです。いくらダメなことを分からせるためとは言っても、このような罰を与えてはいけません。
特にやってはいけないこととして言われているのは、衣食住に関する罰です。「そんな悪いことをする子は家に入れません」といって家から閉め出したり、「ママの言うことを聞けないならご飯抜きよ」といって食事を与えないなどは子供の心にとても強い不安を与えます。
衣食住に不安を与えることは、子供の精神状態に強い悪影響を与えるので絶対にやめましょう。
日本人の美徳として自慢話はしないというのがあります。謙遜の文化の中で育った日本人は、家族や身内のことを褒められるとついつい「そんなことないのよ……」と否定して悪いところを話したくなってしまうものです。
「可愛いお譲さんね」「顔はそんなことないのよ服でごまかしてるだけ。ピンク着せないと女の子に見えないんだから」などという会話や、「おりこうさんね」「家では全然そんなことないのよ。他の子に比べると言葉も遅いし、バカなんだと思うわ」などという会話を子供の前でしていませんか?
親は謙遜のつもりでいったことでも、子供は純粋なので言葉を言葉のまま受け取ります。「私って可愛くないんだ」「僕ってママにとって自慢の子供じゃないんだ」と子供の心を傷つけることになります。
まだ幼いから大丈夫、意味は分かってないだろうと思っていても子供は驚くほど多くのことを理解しています。子供が聞こえるところで子供の悪いところばかりを言うのはやめましょう。
子供は常に母親の愛情を求め、一番でありたいと願っています。そんな子供にとって一番のライバルは兄弟。「僕とお兄ちゃんどっちが好き?」という質問は、兄弟がいるご家庭なら一度はされたことがあるのではないでしょうか?
親にとってはほほえましい質問でも本人はいたって真剣で、真剣に答えを求めています。この場合の常套句は「どっちも大好きよ」ですが、「どっちかっていうとどっち?」としつこく食い下がられたり、下の子がまだ赤ちゃんで上の子をフォローしたいからといって「あなたが一番よ。○○ちゃんには内緒ね」などといってその場を収めるのは感心できません。
いつか「ママは僕の方が好きって言った」と言われたら、もう一方の子はとても傷つきます。その後いくら「そんなことないよ」と言っても、ママは本当はお兄ちゃんの方が好きなのではないか、という不安はずっと消えません。
親も人間なので、上の子と下の子を比較したり優劣をつけたくなってしまう時もあるかもしれません。でもそれは親としてしてはいけないこと。もし心の中で思ってしまったとしても、絶対に言葉や態度に出してはいけません。
兄弟や姉妹に対するコンプレックスはとても根深く残り、その子の人格形成や家族間に影響を与えます。子供にとって、「ママは僕たち子供を平等に愛している」という確固たる自信を与えてあげることはとても重要なのです。
どうでしたか?「私は大丈夫」と思っていても知らず知らず毒親に近い行動をとってしまっていませんでしたか?親なら子供の人生にプラスにはなっても毒にはなりたくありませんよね。毒というのは一回一回は微量でも、蓄積すれば大きな悪影響をもたらすこともあります。些細な行動が子供に悪影響を与えないよう気をつけましょう。
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