猫は臆病な動物です。猫にとって4つの重要な距離感を覚えましょう。
1 個人的距離: 0~15cm。一緒に寝る、毛づくろいをするなど、身体的な接触を許す親密な相手の距離。顔見知りではあってもあまり親密ではない相手がこのエリアに入ると威嚇して逃亡します。
2 社会的距離: 20~50cm。顔見知りの仲間など、攻撃する必要はない相手が入ってきても良い距離。
3 臨界距離: 50~1m。馴染みのない動物が接近したときに、威嚇したり逃亡に転じる距離。
4 逃走距離: 1.5~2m。馴染みのない動物が接近したときに逃げ出す距離。成猫ではおよそ2m、子猫ではもう少し長くなります。
1と2には馴染みのある動物、3と4は馴染みのない動物に対する距離になります。よほど人馴れしている猫以外は2m以内に近づくと逃げられます。初対面の場合、2mは離れて、猫から歩み寄ってくる のを待った方が良いでしょう。
猫は犬ほどではありませんが鼻がききます。どんなに匂いでも強い匂いを嫌いますから香水はNG。特に嫌いなのは柑橘系の匂いです。レモンやシトラスの香りを漂わせるのはやめたほうが良いでしょう。
どんな動物でも、自分よりも大きい動物は怖がります。特に背が高い人は、それだけで猫に逃げられるのでしゃがみましょう。
動物写真家の岩合光昭さんは、ほふく前進のような姿で猫に近づいています。また猫に触るときにも男性が大きな手を広げて手を伸ばすと怖がります。握りこぶしのような手の形で先に匂いを嗅いでもらいましょう。
猫は大きな音を立てると怖がります。猫の忍び足を見習って、できるだけ音を立てずに歩きましょう。
近づく時も静かにゆっくりが基本。猫に近づくときは直線的にまっすぐ近づくよりも、円を描くように迂回しながら近寄ったほうが安心です。
猫の目をじっと見つめてはいけません。それは猫にとって威嚇のサイン。喧嘩を売っているのと同じです。
猫を見る時は目をゆっくりとパチパチして、静かに猫を見つめて下さい。猫も同様にゆっくりと瞬きを返してくれたら大成功。あなたを気に入った証拠です。
いかがですか。この初対面で猫と仲良くなる方法。旅行先などで猫を見かけたら、ぜひやってみて下さい。
(記事bzp00343)
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます