猫がカリカリを食べるところを見ていると、あまり噛んで食べるのが得意でないのがわかります。犬や猫はご飯は丸呑みが基本。人間と違って、たとえ水が無くても固いフードを難なく飲み込むことができるのです。 逆にデメリットとしては、人間なら飲み込む前に吐き出してしまうような固いものでも、猫の場合はいったん飲み込んでみないと、これはヤバい、というのが分りません。ですから猫は一旦食べてから吐き出すという行為をよくします。
このように、丸呑みが基本の猫の食生活の場合、嘔吐する行為=病気ではありません。
猫の胃の大きさは、体重3kgなら180ml、4kgなら240mlくらいだと言われています。丸呑みでガツガツ食べてしまうと、あっという間にキャパオーバー。胃袋がびっくりして押し返し、嘔吐することは日常よく見られる行動です。
猫が嘔吐したからといって、すぐに動物病院に連れて行かなくても大丈夫。大抵の猫は嘔吐した後に、すぐにケロっとしているはずです。
しかし、猫が体調が悪い時にも嘔吐する場合があります。この嘔吐の見分け方のコツを飼い主は知っておいた方が良いでしょう。
猫の嘔吐が病気の場合は、
・吐いたものの中に虫(回虫)がいる
・食事の後、毎回必ず吐く
・吐いたものから薬品のような匂いがする
・吐こうとするが何もでない
・吐いたものの中に血が混じっている
この5つのどれかに該当する場合、寄生虫、食品アレルギー、内分泌疾患、誤飲誤食による中毒、悪性腫瘍など、重篤な病気が考えられます。この場合はすぐに病院を受診して下さい。出来れば、猫の嘔吐物やねこのウンチなどを持参して、先生に見せると原因が特定しやすくなります。
いかがですか。これから寒くなるにつれ、猫は今以上にご飯をねだりにスリスリするハズ。高齢な猫になればなるほど、丸呑みするご飯の粒を小さくして、出来ればウェットタイプのご飯を多めにしてあげると喜びます。
そして意外に忘れてはいけないのが冬の乾燥です。猫は水分をもともとあまり取らないので、冬は特に水分不足になりがち。猫に多い腎臓疾患の病気の原因にもなりますから、冬場の水分補給もしっかり与えてあげて下さいね。
(記事bzp00343)
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