保育園や幼稚園に子供を預ける親にとって、現在大きな問題になっているのが「37.5℃の壁」。37.5℃とは、子供を保育園や幼稚園に預けられる発熱の目安のこと。施設によって多少の違いはあるそうですが、読者の皆さんもこの壁を感じたことがあるのではないでしょうか?そんなみなさんにとっての駆け込み寺として使いたいのが「病児保育」のサービスです。今やそのニーズの高まりから様々な制度が整いつつあります。まだまだ課題も多いようですが、今後に注目したいサービスです。
大きく分けると、保育所の設備に保育スタッフが常駐する「施設型」と、病児保育のプロが、自宅で保育代行をしてくれる「訪問型」。「施設型」の方は通常の保育園や幼稚園と違いどれだけの要請があるかは直前まで把握できないため、いざという時のために看護師や保育スタッフを多めに配置する必要があるそう。そのため人件費がかさみ病児保育施設の運営は容易ではありません。また、利用者によっては施設が家から遠いなどの理由で活用しにくいといった問題もありました。それに対し Florence(フローレンス)やマザーネットに代表される「訪問型」サービスに注目が集まっています。これは発熱時だけでなく、サービスによっては“インフルエンザ”や“はしか”などに子供がかかっている場合でも自宅で介抱してくれるため、仕事を持つ親にとってはすでに無くてはならないものになりつつあります。しかしそのサービスが受けられる地域はまだ限定的で、料金の負担も軽くはありません。
そのような状況から、派遣型の病児保育に助成金を出す取り組みを始めた自治体もあるようです。たとえばこの春から助成金の制度を始めた東京都文京区では、派遣型の病児保育にかかる費用の半額を助成する制度を整えました。※条件の詳細等は、下のおすすめ情報(東京都文京区ホームページ)でご確認ください。
また世帯員全員が住民税非課税の非課税世帯や生活保護を受けている場合には、多くの自治体で施設型の病児保育利用料が軽減または無料になる等の補助制度があります。みなさんがお住まいの自治体ではどんな補助制度があるか、ぜひ確認してみてください。これらの制度や新しいサービスがもっと普及して、より安心して子育てができる社会になるといいですね。
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