子どもの集中力は長く続かないため、だらだらと長く話しても効果がありません。子どもを叱るときは、できるだけ短い言葉で叱ることがポイントです。そのとき大事なのは、子どもを信頼する気持ちを持って叱ること。
例えば、買い物をしているときにお店ではしゃいで騒ぐ子どもを「静かにしようね」と言って叱るとき、その言葉以外にも、「ここで騒いだら他の人に迷惑になる。あなたなら静かにしていられるわね」というママの心のあり方が重要です。そういう気持ちを持って叱ると、どんな場面でも子どもに伝わりやすくなります。
お店で騒ぐ子どもに「静かにしなさい、お店に人に怒られるよ」という叱り方をしてしまうことがあります。しかし、この叱り方は適切ではありません。なぜなら、静かにしなければいけないのは「怒られるから」ではなく、「周りの人が気持ちよく買い物をするために、騒ぐのはよくないから」。このことをわかりやすく子どもに伝えるようにしましょう。
「お店の人に怒られるよ」と言えばてっとり早くおとなしくさせることはできますが、「どうしていけないのか」が子どもに伝わらないため、また同じことを繰り返すはめになってしまいます。
「○○ちゃんはおとなしくしてるよ」と他の子どもを引き合いに出して叱ることもありますが、これも効果がないばかりか、ますますママの言うことを聞かない子になってしまいます。
叱るときは、その子自身に気持ちを向けるようにすることが大事です。もしかしたら、ママの気持ちをひきたくて騒いでいるのかもしれません。そんなとき、「ここでは静かにしようね」と、その子に対して信頼する気持ちを持ちながら叱ることで、子どもの心が落ち着き、言うことを聞いてくれるようになります。
子育ての中で、叱ることが多くありますがテクニックではなく「子どもへの信頼感」です。「うちの子は言うことを聞かないから」と思いながら叱るのでは、まず伝わりません。まずはわが子を信じてあげましょう。
「何と言って叱るか」ということだけでなく、「どんな気持ちで叱るか」という目に見えない部分がポイントなのです。すぐに言うことを聞いてくれるときばかりではありませんが、この小さな積み重ねが子育ての中では大切です。叱るときこそ心をこめて、子どもとしっかり向き合っていきましょう。
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