「アリゴ」とはフランス版マッシュポテトのことで、マッシュポテトとチーズを練り上げて作るフランス・オーヴェルニュ地方の郷土料理です。粘度が高く、「餅のよう」とも表現され、非常によく伸びるのが特徴です。
現地のレストランではおかわりが自由というところも少なくないそうですが、日本では残念ながらアリゴが出てくるフランス料理店は少ないようです。でも実は家庭でも簡単に出来るので早速作ってみましょう!
<材料(2人分)>
じゃがいも ・・・1個
モッツァレラチーズ ・・・50g
ピザ用チーズ・・・40g
にんにくのすりおろし・・・少々
バター・・・15g
塩・・・少々
こしょう・・・少々
本場ではトム・フレーシュというクセのないチーズを用いるのが一般的なようですが、スーパーなどではなかなか手に入りにくいので、今回は身近なモッツァレラチーズを使いました。
1.じゃがいもは皮をむいて縦半分に切り、横に幅1cmに切ります。モッツァレラチーズは1cm角に切ります。
2.1のじゃがいもを鍋に入れて、かぶるくらいの水を入れて中火にかけ、8分ほど茹でます。
竹串がすっと通ればOKです。
3.茹で上がったら鍋の湯を捨て、再び弱めの中火にかけて水けをとばし、表面全体に粉がふいたら火を止めてゴムべらなどでじゃがいもを潰します。
4.3にモッツァレラチーズ、ピザ用チーズ、にんにく、バター、塩こしょうを加え、なめらかになるまでよく練り混ぜ、びよーんと伸びるくらいになったら完成!
練り混ぜている最中にチーズが溶けにくくなったら、再び弱火にかけてさらに練り混ぜましょう。
練り混ぜていると、にんにくの香りが広がり食欲をそそられますよ♪
ただ、なめらかになるまでにはなかなか腕の力がいるのでめげずに頑張って!
今回は出来上がったアリゴを蒸し野菜やソーセージにつけてフォンデュ的に食べてみました。
ほっこりとしたマッシュポテトにコクのあるチーズが練り込んであるのでもったりとした見た目なのですが、食べてみるとニンニクの味が香りと共に食欲をかき立ててくれ、思わずパクパク・・・ヤミツキになる味でした☆
何も味付けをしていない蒸し野菜やソーセージの素材本来の味をしっかり引き立ててくれるので、とっても良いパートナーです!しかもやっぱりびよーんと伸びるのが楽しいからついつい食べてしまうのですが、チーズだけと違ってじゃがいもが入っているのでお腹は結構いっぱいに。食べ過ぎにはくれぐれもご注意を^^;
ではアリゴを使ったもう1品をご紹介しましょう。
材料は最後をご覧下さい。
1.鮭の余分な水けをペーパータオルなどでふきとり、塩こしょうをして、小麦粉をまぶします。
2.エリンギを薄く切ります。
3.フライパンでバターを温め、そこに1と2を入れて、しっかりと焼き色がつくまで両面を焼きます。
バターの良い香りが広がります〜
4.アリゴをお皿に盛り、その上に3の鮭のソテーをのせ、周りにエリンギのソテーやお好みの野菜を添えれば完成。
いつもの鮭のソテーにアリゴを添えるだけで、ちょっとフランス料理っぽくオシャレに見えませんか?
こちらも鮭はシンプルな味付けなのに、濃厚な味のアリゴが鮭を優しく包み込むことで、とっても贅沢な味わいに。ワインがとっても合いそう♪
やっぱりじゃがいもが入っているので、この一皿は見た目以上のボリュームがありますよ。
最初、見た目のインパクトから気になったアリゴだったのですが、作って食べてみると見た目以上に味も美味しく、しかもこれが身近な食材だけで簡単に出来るのはとっても感動でした。
このアリゴが出てきたらきっと日常の食卓やパーティーなどの場でも盛り上がること間違いなし!ぜひじゃがいも料理の1つとしてレパートリーに加えてみて下さい☆
今回のように魚や野菜だけでなく、肉料理の付け合わせや卵に混ぜてスクランブルエッグにしても美味しいですよ。
ちなみにアリゴは冷めるとやはり固まってしまうので、食べる直前に温め直すとまた元のように伸びます。また、今回ご紹介した材料に牛乳や生クリームを加えるとさらにトロみが出るので、トロトロがお好みであればこちらも加えてみて下さい。
あと、にんにくがお好きな方は気持ち多めに入れると、味にパンチが効いてさらに美味しくなりますよ。
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