セミナーで最初に学んだのは、そもそも子どもの身長が伸びるという現象についての吉田先生のお話です。
背の伸びは基本的には骨からの変化。骨には「成長軟骨」という柔らかい部分があり、この部分が骨に変わることで、どんどん長くなっていくのだそうです。
驚きなのは、この成長軟骨がないと伸びず、大人にはこの軟骨がないため、どれだけ頑張っても背は伸びないということ。つまり、背が伸びるのは子どもの間だけ。この貴重な時間を最大限に生かすことが、親としての役割といえます。
第一に睡眠。
「寝る子は育つ」と言いますが、単に睡眠時間が長ければいいわけではありません。
成長ホルモンが出やすい時間帯があり、真夜中に寝て昼まで寝ていても効果がないそう。
早い時間に就寝し、朝早く起きるリズムが大切。これは多くのご家庭で実践しやすい工夫ですね。
第二に栄養。
カロリーがあればいいというものではなく、中身が重要。
タンパク質やカルシウムは周知の事実ですが、意外に亜鉛が話題になっており、亜鉛がないと伸びにくいといわれているそう。
ビタミンDなど他の栄養素も大切で、卵やチーズ、納豆、ココアなど、身近な食材に亜鉛が含まれているので、意識的に取り入れるとよさそうです。
第三に運動。
ビタミンDはお日様に当たらないと活性化されないため、じっと家の中にいるのはNG。
長い時間でなくても、最低15分程度は日光に当たることが重要だそう。
運動の刺激が骨に伝わって成長を活性化するので、外遊びは単なる気分転換ではなく、成長を促す実践的な活動といえます。
第四に遺伝。
親が大きいと子どもも大きい傾向に。
男の子はお父さんの身長足すお母さんの身長プラス13を2で割った数値、女の子はお父さんの身長足すお母さんの身長引く13を2で割った数値が、予測される最終身長となります。
参加者には成長曲線の表が配布され、この成長曲線に自分の子どもを当てはめてみることも、親として重要な習慣だそう。
-2SDから+2SDの範囲が比較的正常とされているので、この基準を意識することが大切。
この数値よりも低い位置にいるなら、医学的なサポートが必要かもしれないということだそう。
成長ホルモン製剤による治療が可能なこともあるそうなので、気になったら悩まずにお近くの小児科医に相談することが何よりおすすめだそうです。
第五にホルモン。
成長ホルモン、甲状腺ホルモン、性ホルモンなどが骨を伸ばすのに極めて重要です。これらのバランスが整うことで、初めて子どもの成長が最大限に発揮されるそうです。
セミナーで木下さんが紹介されたメンタルケア法は、すべての親に参考になるものです。
イライラしたときや喜怒哀楽の感情を感じたとき、スマホのメモ帳に記録しているのだそう!
これは後々振り返ったときにクスッと笑えるようになり、自分を助けてくれるという工夫。
木下さんも「子育てでイライラすることはしょっちゅうある」と語られていました。
大切なのは、その感情をどう処理し、どう向き合うかということ。
吉田先生も「ものすごいストレスがかかると成長ホルモンの出が悪くなる」と指摘されていました。
実は子どもの成長は親のメンタルに大きく左右されるそうで、親が心に余裕を持つことが、巡り巡って子どもの成長を促進する。
親のメンタルが子どもの成長ホルモンにまで影響を及ぼすとは…これは多くの親にとって目からうろこなのではないでしょうか。
また、子どもの成長を「横(同年代の他の子)と比べず、縦(昔の我が子)と比べる」という考え方も共有されていました。
セミナーに参加されたご家族の工夫も学びが豊富でした。
双子のお子さんを育てるご家族は、家事を分担制にし、夜、みんなで座ってその日の出来事を報告し合う時間を作っているとのこと。
親も子も「疲れないように、きちんと楽しく過ごそう」という意識があるそうです。
吉田先生も「あたたかい愛情のある家庭が本当に大切。みんなでご飯を囲むなどがいい」とコメントされていました。
また、そうされているおうちは自然と生活リズムが整うとのこと。
つまり、家族時間を大切にすることは、前述の「成長を支える5つの力」すべてに好影響を与える、最高の投資といえそうです。
成長は医学的なサポートだけでなく、家族のあたたかさと親の心の余裕があってこそ成り立つものだと、セミナーを通してわかりました。
また、悩みを言葉にして外に出すことの大切さも実感。1人で抱え込まないことが、結果として子どもや家族のためになるのではないでしょうか。
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