
今回、クール便で届いたのは鹿児島産のイサキと、小田原産の花鯛です。うろこや内臓など下処理済みの真空パックで届きました。
面倒な下処理済み、はありがたいです。
私が住んでいる北海道では、鯛はほとんどお店では出回りません。手に入るのは、年末年始だけ。お正月に蓮子鯛の塩焼きをつくるのですが、子供たちもあまり鯛を見たことがないです。今回、子供たちに、こんな魚だよ!って見せてあげる良い機会になりました。
鯛の塩焼きを作ることはあるのですが、鯛って鱗が多くて、その処理がものすごく大変。でもこの花鯛は鱗がない状態で、しかも内蔵などもとってあって、ご丁寧に処理されているので、その手間も不要。すぐ調理できます。
「チダイ」(血鯛)とも呼ばれ。鼻が出っ張っている外見と花が咲く時期によくとれるようになる鯛であることから「花鯛」というそうです。スズキ目タイ科のお魚で、北海道南部以南に生息しているそう。エラや尾の色がマダイと違うようです。北海道では手に入らない貴重なお魚なので、丁寧に頂きたい。華やかな名前、めでたい外見なので、春らしい、おもてなしの1品として「花鯛と菜の花のパエリヤ」に決定。
すでにうろこもとってあり、内臓も丁寧に取り除かれているので、そのまま調理できますが、塩をふって、キッチンペーパーの上でねかし、しばらくおいて水分がでてきたら、ふきとります。その後、身の部分に十字に切れ目を入れます。
サフランは水500ccに入れて色をだしておきます。
海老を塩(分量外適量)で洗って、キッチンペーパー2枚でしっかり水気をふきとります。※可能なら串で背中の背わたをとります。
ボウルに、あさり(砂抜き済みのもの)、有頭海老を入れて、白ワインをふりかけておきます。
菜の花は、4~5センチくらいの長さで切ります。
鍋(ルクルーゼ推奨)にオリーブオイルを入れて熱し、ガーリックを炒め、玉ねぎみじん切りを加えて炒めます。
無洗米を入れて、軽く塩、ブラックペパーをふり、炒めます。
サフランを溶かした水をまるごと入れます。昆布茶を加え、鯛、あさり、海老を加え、ふたをする
ふたをして強火で炊き、沸騰したら弱火にかえて10分程炊飯します。※焦げ付き注意!
一度蓋をとって底がこげていないかかき混ぜて、最後に菜の花を加えてまた蓋して数分程むらしかき混ぜます。
ふたをしたまま蒸らして、完成です。
鯛をまるごと炊き込んでいるので、お米に旨味がしみておいしかったです。身はほぐしてお皿に盛りつけました。
切り身で買うことが多い魚を、1匹まま扱う機会がとても少ないです。でもこうして下処理済みの魚はそのハードルが下がるので、ありがたいです。
イサキは、マリネ、竜田揚げのほか、御頭はあらをあら汁にしていただき、今回は花鯛をまるごとお米と一緒に炊きこんでいただきました。
調理を通して、改めて「いのちをいただく」ことのありがたさ、感謝の気持ちがわいてきました。
私自身は普段から毎日魚を食べることを心がけていますが、夜、スーパーで売れ残った魚たちの行方をいつも心配しています。もっと天然魚を食べたり、料理してくれる人が増えて、食卓に笑顔が生まれるよう、私も料理教室等の食に関する活動を通して今後なんらかのお役に立ちたいなと思わせていただきました。
次は、地元の天然魚について調査してきましたので、改めて④にてご紹介させていただきます!
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます