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気温上昇してきたら…我が家で大活躍

気温上昇してきたら…我が家で大活躍
投稿日: 2025年3月27日 更新日: 2025年3月27日
閲覧数: 2,608
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4人の子どもに振り回されながらもスイーツ作り、お花、ラッピング、お料...
温かくなってくると気になってくるのがキッチンのコバエ対策。いろいろ試してみましたがこれが抜きんでて効果がありました。正直引くくらいの実力です…。

できれば安心なもので

できれば安心なもので

温かくなってくるとどこからともなく紛れ込んでくるのがコバエ。外にいるのはそんなに気になりませんが、家の中ではすご~く不快。生ごみはこまめに袋に入れて密閉したり、排水口をきれいにしたり、めんつゆトラップや精油や市販のホイホイ的なものも試してみたけれど、イマイチ期待ほどの効果は得られず…

オーガニックとか自然派とか意識高いとか、すごいな~とは思いますが、あまりこだわりはありません。それでも家で猫がいたり、子どもがいたりすれば強い薬剤は気になりますよね。殺虫効果のある市販薬を使えばてきめんの効果が得られますが、それくらい強いものは動物や人にも影響がありそうでちょっと避けたい。

そんなことを思っていた時に特に期待もしないで購入したのが「モウセンゴケ」でした。

食虫植物「モウセンゴケ」

食虫植物「モウセンゴケ」

コバエ対策に食虫植物を活用する。でもたくさんある中でどれが効果があるの?そもそも本当に役に立つの?と思いますよね。私自身、見た目や生態の面白さが子ども受けするけれど、たいして期待できないと思っていました。

食虫植物としてよく見かけるハエトリソウは、いかにもなビジュアルと動きで子どもには大人気。1番期待していましたが、コバエを捕獲するにはスローな動きですき間だらけ。我が家で困っている種類のコバエには効果がありませんでした。

モウセンゴケについては実はよく知りませんでしたが、育てやすそうってことでおまけで一緒に購入しただけ。気休め的にキッチンの窓辺に並んで置いてみたら、実に驚異的な働きをまざまざと見せつけてくれたんです。

モウセンゴケにはは全体にびっしりと腺毛があります。この腺毛の先には虫を誘う粘液が分泌させていて光が当たるとキラキラしています。この粘液に誘われて虫がくると、腺毛で巻きこんで捕獲。捕獲すると消化液が分泌されて消化し、腺毛から吸収するという連係プレー。

しかもですよ。虫以外のものが腺毛に触れてもほぼ反応しないんです。スルー出来ちゃうんです。巻きこんだり消化液が分泌されたりしないというからすごい。

気がつくと何だかカラカラになったような残骸がくっついています。初めて気がついたときにはびっくりしました。この写真はかなり控え目ですが、こんなにどこにいたの?とちょっと引くくらいびっしりと捕獲していたことも。

結果、コバエは激減しました。しかも枯れなければ効果はずっと継続。薬剤のように壊滅させることはありませんが、我が家では劇的ともいうくらい効果がありました。

モウセンゴケは世界じゅうに分布していて生類はたくさん。日本にも自生していますがジメジメした湿地帯に多く、栄養の乏しくやせた土地で育つけれど水が大好き。葉の形は様々でかなり個性的なものもいて面白い。姿も生態も子どもと一緒に観察するにはもってこいの植物です。

お世話は楽ちんでエコ

お世話は楽ちんでエコ

生育温度は15~30℃。温かい期間はどんどん芽が出てわさわさしてきます。くるくると巻いた赤ちゃん葉っぱが出てきてぐ~んと伸びてきます。捕獲範囲がその分広がります。モウセンゴケは葉の全体が捕獲機関のようなものなのでその分能力もUP。

育てるときに気を付けることと言ったら水は切らすな!の一言。乾かないように鉢底に1~2cm浸かるよう水やりし、受け皿にためておけばOK。夏場は蒸発もするので朝夕水を足しますが、気を付けることはそのくらい。受け皿に水がなくなったな~と思ったらあげてる感じでも元気に育ちました。肥料を追加するとかはナシ!

日当たりは種類によって好みが違うようですが、ジメジメした日陰に生息しているようなものも多いので、比較的家の中でも育てやすいです。我が家は置きたい場所が朝日が当たるけれどそれ以降は半日陰になる場所だったので、半日陰でも大丈夫なモウセンゴケを選ぶようにしています。

冬は地上部が枯れたりすることもありますが根は残ってるので水やりを継続。温かくなってきたら新しい芽が出てきます。寒い時期は残っている葉も粘液が分泌されず(そもそもコバエがいない)春を待って力を蓄えている時期。多年草なので1年で終わりではないので、エコな上にかなりコスパが良いですよね。

ちなみに購入時のお値段は500~800円くらい。ちょっと値上がりしてきているので1000円くらいで販売されていることも。お値段は変動するので何とも言えませんが、長期間頑張ってくれる上に薬剤のような心配もなく、効果は実感できるので決して高くはないかと。

ちなみにコケと名前にはついていますが種子植物で花も咲きます。種類によって花の色も形も変わりますが意外に可愛いです。

例えば「アデラエ」という品種のモウセンゴケの花がこちら。寒い冬を越して温かくなってきたころ、す~っと伸びる花芽の先になんとも可憐なピンクの花が咲きました。花だけ見たら食虫植物とは思いませんよね!

昨年我が家に導入されたのはこちらの2品種。数年頑張ったアデラエが弱ってしまったので同じものを探しましたが見つからず、試しに「ビナータ」「カペンシス」を選びました。どちらもアデラエとは葉の形状も違います。

写真は購入時でスカスカの小ぶりな株ですが、どんどん芽が出て数倍のボリュームになりました。効果はどちらもしっかりあったのですが、驚異的に成長して働きも良かったのは意外にも繊細そうな姿に見えたビナータの方。

くるくるゼンマイのような新芽がどんどん出てきたと思ったら、伸びた先で宇宙人の手?みたいな葉が大きく広がってコバエを捕獲。写真の葉は広げたばかりの小さいものですが、葉によってはぐわっと葉の先も伸びて大きく広がります。とにかく…えげつないっ!と思ってしまったほど捕獲能力は高かったです。

ひと冬越してそろそろ新芽が伸びてくる季節。今年も活躍してもらうつもりですが、追加購入するなら間違いなくこの子を探します。

コツ・ポイント

我が家はキッチンにある小窓(東向きで朝は日が当たるが、それ以降は半日陰)に置いて水を切らさないようにしていただけ。冬になったら枯れた葉をお掃除したくらいです。品種によって好みも変わるので、置きたい場所に合った品種を選ぶと◎。

コバエ対策の裏ワザは色々ありますが、我が家の場合は目に見えて効果を得られたのがモウセンゴケを置いただけ、という方法でした。できるだけ自然なもので対処したいと思っていたら試してみる価値アリです。


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