ヨーロッパ大陸原産のタデ科ギシギシ属の多年草で、明治時代初めに日本に渡来しました。現在では世界中に帰化しており、道ばたや荒れ地に生えます。高さは1.5メートルほどで、茎は直立し、葉は長楕円形で縁が波打っています。茎の高さは50〜150cmで、下部の葉には長い柄があり、基部は円形またはくさび形です。
ギシギシには、ナガバギシギシ、エゾノギシギシ、アレチギシギシなどの仲間がいます。これらの仲間は交雑しやすく、多様な雑種が知られています。また、ギシギシの仲間は在来種とも交雑しやすく、さまざまな雑種が存在するそうです。
『ギシギシ』という名前はユニークですね。『ギシギシ』族には、ナガバギシギシ、エゾノギシギシ、アレチギシギシなど、たくさんの仲間がいるんですね!子ども達がギシギシの茎でギシギシと音を立てながら遊んでいる所から、ギシギシとついたようですよ。
ナガバギシギシの花期は6月から9月。頂や葉腋から穂状花序を出し、小さな緑白色の花を咲かせます。
不思議な物体が沢山集まっていますが、こちらは「果実」のようです。
こちらの写真は、果実が実っている様子が分かりますよ。成熟した実は色が変わり、美しい様子を見せます。撮影時期は6月2週目です。
ナガバギシギシは、葉色が濃く、縁がフリルのように強く波打ち、花や果実の穂はギシギシよりも間延びして隙間が見られる傾向があります。果実期には3枚の花被片が1個の種を包み、縁はギザギザしません。
粒体は不揃いで、果実が成熟すると穂全体が赤くなる傾向があります。
とても不思議な「果実」ですね!集合体が苦手な人は、気持ち悪く感じるぐらい、ギッシリと実らせていますよ。目玉がたくさんついている妖怪にも見えなくもないような…。
ちょっと怖い感じがする雑草ですねー!
ナガバギシギシは非常に丈夫で増える力が強く、世界中に広がっています。そして、株の寿命が長く、何年もかけて太い根を下ろすため、一度生えると簡単には引っこ抜けません。見た目からも根が太そうな感じがしますね。一度その場所に居座ると、居座り続ける図太さがある雑草です。
ギシギシはインパクトのある名前と見た目を持ちながら、花言葉は「朗らか」「忍耐」と意外に普通です。果実が実っている様子はとても不思議で、散歩途中に見かけたら観察してみると良いですね。
こちらの情報が誰かの助けや喜びになりますように。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます