ベニバナボロギクは、アフリカ原産のキク科の一年草です。
第二次世界大戦後に日本に帰化した植物です。全体的に柔らかで水分が多く、一年生なので地下茎はなく根も貧弱です。茎はあまり分枝せずに真っ直ぐに立ち、草丈は30-70cmになります。日本では利用されることが少なく、どこにでも生えるため一般的には雑草として扱われています。
花は筒状で先端が赤くなり、ダンドボロギクに似た特徴を持ちますが、頭花が上向きにつく点が異なります。
「ぼろ菊」は、ダンドボロギクやノボロギクなど似た姿の植物に共通して使われる呼び名です。この名前の由来については、種子の綿毛がぼろ布を散らかしたように見えることからきているという説もあります。
葉は互生し、長さ10~20㎝の倒卵形をしています。下部の葉は羽状に裂けています。
ベニバナボロギクは日本では家畜や家禽の餌として利用されることがあり、海外では野菜としても使われます。
その味わいはサラダ用春菊に似ており、「昭和草」として戦中から戦後にかけて野菜の代用としても利用されていました。かつて東南アジアで出兵した兵士たちの現地食としても知られています。
採取時は、7~11月に柔らかな茎先や若芽を選んで摘み取り、大きな葉も柔らかいので食用に適しています。束ねる際には重ねて行うことで傷みにくくなるそうですよ。
ベニバナボロギクとノボロギクの違いは、主に含まれるピロリジジンアルカロイドの量と苦味の度合いにあります。ノボロギクには肝毒性や発がん性を持つピロリジジンアルカロイドが全草に含まれており、摂取すると肝臓障害を引き起こす可能性があります。
これに対し、ベニバナボロギクはノボロギクよりも苦味が少なく、ピロリジジンアルカロイドの含有量も少ないそうです。
ベニバナボロギクは、食べれるといっても、スーパーで通常は見かけない野菜です、もしも、万が一、災害時などに食べる際には、安全な調理方法を事前に確認することが重要ですね。
ベニバナボロギクの花は、筒状の頭状花序で、管状の花が束ねられたような形をしています。
花序は下を向いており、頭花も下向きに咲きますが、花が終わると徐々に上を向くことが特徴です。花は筒状で先端が赤くなります。
開花時期は、8~11月。撮影時期は、6月の2週目です。
咲いていないように見えますが、開花していますよ!
花言葉の「大切なのは、中身より外見」とは、珍しい花言葉ですよね!
このお花もそうですが、頭を垂れている花姿の植物は、エイリアンや妖怪のように見えて、少し気味が悪いですね。
はじめて見た雑草なのですが、ノボロギクにお花が似ているので、すぐに、仲間だと分かりましたよ。散歩途中で見かけたら、不思議な見た目です!観察してみてはいかがでしょうか?
こちらの情報が誰かの助けや喜びになりますように・・・
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