水仙(スイセン)は、ヒガンバナ科・スイセン属の耐寒性球根多年草で、明るい色合いとほのかな香りを放つ、凛とした花姿の可憐なお花を咲かせます。
スイセンは多年草で、植えっぱなしで管理でき環境が合えば球根が年々増えていくので、ガーデニング初心者にはおすすめの植物です。
地中海沿岸が原産の秋植え球根植物ですが、国内にもたくさんのスイセンが群生する自生地があり、観光スポットとして人気があります。
水仙の園芸品種の数は数万品種もあり、とても種類が豊富です。
品種によって一本の茎から一本の花が咲く種もあれば、房咲き種、八重咲種など色々あるそうです(花色も品種によって、白、黄色、オレンジ、ピンクなど色々あり)。
水仙は、主に冬咲きと春咲きの品種が多いですが、中には秋に咲く品種もあるとのことです。
白い水仙の花言葉は「神秘」「尊敬」などがあります。
白い水仙などは素敵な花言葉をもっているのですが、水仙全般の花言葉が、「うぬぼれ」などのネガティブな意味合いを含んでいる為、水仙の花は、大切な人にプレゼントするのは控えた方が良さそうですね。
水仙が咲き誇る名所などで沢山の美しい水仙を目の前にすると、お子様だと触ってしまったり、写真撮影などで顔などをお花と接近させて撮影することもあるかも知れませんよね。
実は、水仙は「有毒植物」なので、気をつけなくてはいけない植物でもあるんです。
水仙のシュウ酸カルシウム(ホウレンソウやサトイモ、ヤマイモなどにも含まれる成分)が悪影響を及ぼしかねないそうですよ。
里芋の皮をむいていてかゆくなったりすることがあるように、水仙の汁を触ると、接触性皮膚炎をおこすこともあるそうです。
そういえば、ひまわりやコスモスなどを摘んだりするイベントはあっても、水仙を摘んで楽しむイベントってないように思います。
それは、水仙の汁が接触性皮膚炎を起こすことがあるせいなんですね。
水仙の花はとても可愛いから、お子様だと、お花を両親やお友達、ペットにあげたくなったり、青年なら彼女にプレゼントしたくなったりもしそうな感じですが、大切な方には摘んであげちゃダメなんです。
スイセン(または水仙)は、全草に有毒成分を含んでいます。
水仙に含まれる主の有害成分は、リコリン 、ガランタミン、タゼチン、シュウ酸カルシウム です。
葉がニラに、球根がタマネギや山菜のノビルに似ており、食中毒は4~12月の花が咲いてない時期に多く起きているそうで、農産物の直売所でスイセンがニラと間違えて販売され、被害にあった例なども実際にあったそうです(出荷した生産者がニラを栽培していた畑の近くで水仙を育てており、似ていたので間違えたとのこと)。
スイセンは全草が有毒ですが、毒性の潜伏期間は短く、食べてから30分以内に症状があらわれます(吐き気や下痢、発汗、頭痛などを起こす)。
特に球根に毒成分が多く、致死量は10g。酷い場合には、こん睡状態に陥ったり、海外では死亡例も報告されています。
水仙は美しい花を咲かせる植物ですが、同時に人間や動物にとって危険な要素も含んでいます。
野生化して生活圏に近い場所に群生したり、園芸用と親しまれている植物なので、間違って食べないように注意が必要です。
幼児やペット(猫、犬などにも有害)が誤って食べた場合は、重篤な症状を引き起こす可能性があります。
水仙を栽培する際には注意深く管理することが必要です(食べ物として認識されないような場所で栽培する)。
そして、水仙を扱う際には手袋を着用し、作業後は手をしっかり洗うようにする方が良いですね。
怖いことばかりお話ししましたが、水仙は、とても美しく素敵なお花です。
危険なことは覚えておいて、水仙の花を楽しんでくださいね!
2月の寒い時期が見頃です。水仙の花が咲く、水仙が群生する名所に立ち寄るのもお勧めですよ。
冬のお花として古くから親しまれているスイセンですが、可憐な美しい見た目から、想像できないようなダークな一面を持っている植物なので、そこの所を今回はまとめてご紹介させていただきました。
こちらの情報が誰かの助けになりますように…。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
•関西地方だと、灘黒岩水仙郷が有名です。淡路島の南に位置する水仙の群生地です。太平洋に面した急斜面に、500万本もの野生の水仙が咲き乱れているそうです(1月中旬から2月初旬頃までが見頃のピーク)。この冬には観光拠点にリニューアルし、開花時期のみだった営業期間を通年に変更したそうですよ。地元の特産品なども販売開始され、休憩スポットとしても◎!
•身近に咲いている「水仙」の花は、実は「ヒガンバナ科」なのです。ヒガンバナと同じで有毒植物なのですよ。お気をつけくださいませ。
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