知ると怖い話!可愛い実をつける、花束にも用いられる「ヒペリカム」って?お子様がつまんで食べちゃダメ?

知ると怖い話!可愛い実をつける、花束にも用いられる「ヒペリカム」って?お子様がつまんで食べちゃダメ?
投稿日: 2023年12月28日 更新日: 2023年12月28日
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料理愛好家。大阪在住/日常の小さな喜び(宝物)を大切にしています。保育...
「ヒペリカム」の特徴的な可愛い小さな実はとっても可愛いので、小さなお子様やペットが誤って食べちゃいそう!
「ヒペリカム」を調べて、タメになったことをまとめさせていただきました。

この植物と関連する毒草の「オドギリソウ」についても、ご紹介させていただきますね。
「ヒペリカム」と「オドギリソウ」の花言葉にも注目してみてくださいね。

では、いってみよう~!

この植物は「ヒペリカム」です。12月に撮影したものです。

この植物は「ヒペリカム」です。12月に撮影したものです。

原産地はユーラシア大陸の温帯~亜熱帯、オトギリソウ科・ヒペリカム属の植物です。
ヒペリカム属の植物と紹介しましたが、オトギリソウ属(ヒペリカム属)と書かれているものもありましたよ。

「ヒペリカム」とは、ヒペリカム属に分類される半落葉性低木もしくは草花の総称→「ヒペリカム」はグループの属名で、「ヒペリカム」の仲間はとても多いことで知られています。
主に世界の温帯地域に分布していて、その数は約300種ほどもあるそうです。

品種により違いがあるのですが、いずれも鮮やかな黄色い花を咲かせます。

「ヒペリカム」とされる植物の特徴は、非常に美しい黄色い花を咲かせることです。
花は5枚の花びらで、枝や茎の先に開花し、中心に沢山の長いおしべが放射状に立ち上がっているところが特徴だということです。
そういえば、同じような特徴もつ黄色いお花が、街中のある施設の植え込みに使用されているのを見かけたことがあります♪あのお花も、仲間だったんですね。

雨上がりに葉に水滴をつけ、鮮やかに空を見上げるように開花している花は、妖精のように愛らしいですね。小さな妖精さんが、沢山、住んでいるようにも思える美しさー!

花が枯れると、実をつけます。

花が枯れると、実をつけます。

次第に、このように、子房は膨らみ大きくなっていきます!

次第に、このように、子房は膨らみ大きくなっていきます!

花後の「実」は、てるてる坊主のような実ー!可愛いですねー♪

花後の「実」は、てるてる坊主のような実ー!可愛いですねー♪

調べてみましたら、「ヒペリカム」は、ヨーロッパで園芸用に品種改良されたものもたくさんあるらしいです。

調べれば調べるほどややこしいというか、品種が沢山ある「ヒペリカム」。

その中でも、「ヒペリカム・アンドロサエマム」は南ヨーロッパが原産の品種で、花が1.5~2cmほどで、「小坊主弟切草(コボウズオトギリソウ)」と呼ばれるそうです。

花後の実も、白や、クリーム、オレンジ、ピンクなどがあるようです。
(さまざまな色付きの実をつける品種が作られている)花は5~7月に咲き、8~11月にかけて実るそうです。

この品種「ヒペリカム・アンドロサエマム」はよく流通していて、花屋さんでお取り扱いされていることが多いそうです。

「ヒペリカム・アンドロサエマム」「ヒペリカム・カリシナム」「ヒペリカム・ミスティックフレア」が、切り花用の「ヒペリカム」として流通している品種だそう。
花も美しいですが、「実」がブーケなどのわき役的存在として使われていたりします。

この品種の特徴に当てはまっている点が多いですね。

ヒペリカム(イノドルム)などもあるそうで…

ヒペリカム(イノドルム)などもあるそうで…

ヒペリカム(イノドルム)も可愛い実をつけ、乾燥にも日陰にも強い品種。
ガーデニングにも適していて、夏に鮮やかな黄色い花を咲かせ、晩夏から秋に実をつける…という特徴があります。

こちらのヒペリカム(イノドルム)と似た特徴もありますよね。

品種改良されたものも沢山あって識別困難だし、間違った情報だといけないので、こちらの植物は「ヒペリカム」としてひとくくりにして紹介させていただくことにしました。

「ヒペリカム」全般の花言葉は、「きらめき」「悲しみは続かない」。

「ヒペリカム」全般の花言葉は、「きらめき」「悲しみは続かない」。

「ヒペリカム」は、花が終わってもすぐに可愛い実をつけることから、「悲しみは続かない」という花言葉がついたそうです。

元気に可愛い花や実を沢山つける姿は、とても快活で前向きなイメージで、「悲しみは続かない」「きらめき」は、この花にぴったりな花言葉ですね。

縁起が良い!黄色い花がとても綺麗なので、縁起が良いのはイメージ通りかな♪

縁起が良い!黄色い花がとても綺麗なので、縁起が良いのはイメージ通りかな♪

ちなみに、風水では、財運、家庭運に良いとされているそうですよ。

ここで、終わっても良かったのですが→ダークな面も書かせていただきますね…。

この可愛い「実」は、毒があるのか?

この可愛い「実」は、毒があるのか?

「ヒペリカム」が「ヒペリカム属」で、「ヒペリカム属」にはどのような植物があるかを調べていると、毒草としても知られている「オトギリソウ」にたどりつきました。

「オトギリソウ」の日本漢名は「弟切草」と書くのですが、平安時代の伝説話が怖すぎます!興味をもった方は、調べてみてくださいね。

知ると怖い!「オトギリソウ(弟切草)」!オトギリソウの花言葉は「怨念」「迷信」。

「オトギリソウ」は、別名、血止め草(チドメグサ)、鷹の傷薬(タカノキズグスリ)、青薬(アオクスリ)とも呼ばれ、民間薬としての用途も多い植物ですが、『全草有毒』です。

実は「オトギリソウ」には「ヒペリシン」という毒があり、このヒペリシンには光増感作用があるため、食べたその時よりも、これを食べて日光に当った時に怖いことが起こってしまうのそうです…。

光感受性物質「ヒペリシン」という毒は、日光に当たることで皮膚炎に!

光感受性物質「ヒペリシン」という毒は、日光に当たることで皮膚炎に!

「オトギリソウ」は全草有毒ですが、光感受性物質の「ヒペリシン」という毒は、花に最も多く含まれるそうです。

中毒症状の中の「光線過敏症」は、体内をめぐり皮膚表層に達した際に、日光に当たることで皮膚炎のような症状を引き起こします。
「オトギリソウ」は、「ヒペリシン」以外にも「タンニン」などの毒性も含みます。

牛をはじめ動物の皮膚障害が報告されており、牧草地に帰化した外来種で問題になっているそうです。
多く摂取した場合では、「皮膚炎」だけでなく「壊死」「重度の場合→死亡」などの中毒症状を起こす場合があるかも知れないということです。

「ヒペリカム」も毒草の「オトギリソウ」も同じ「ヒペリカム属」!
→共通点があるということで、「ヒペリカム」も完全に安全ではないといえるのではないでしょうか?注意するにこしたことはないですよね。

実際に、小さなお子様などが誤って「ヒペリカム」の可愛い「実」をつまんで食べたことがあったようです。
「ヒペリカム」の「実」は美味しそうで可愛いのですが、安全ではありませんので気をつけてくださいねー!

知っていれば、悲報を避けることもできます。
こちらの情報が誰かの助けや喜びになりますように…。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

コツ・ポイント

•ヒペリカムは、「実」は切り花用としてブーケに使われたりすることもあるほど可愛い実です。お子様なら、興味をもつ「実」だと思います。「ヒペリカム」は花言葉も素敵ですし、風水的にも良い植物ですが、安全とも言い切れないので、「花」や「実」を誤ってお子様やペットが食べないように配慮してあげた方がよいと思います。


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