ケイトウはヒユ科ケイトウ属の一年草で、原産地はアジアやアフリカの熱帯地方と推定され、暑さに強く寒さに弱い性質があります。
花期は夏から秋までと長く切り花やドライフラワーとしても人気ですが、日本には奈良時代に中国を経由して伝わったとされています。花の形が鶏のトサカに似ていることから「鶏頭」という名前がつけられました。
万葉集にも「秋さらば〜」という歌が詠まれ、育てていたケイトウの花を女性に例え、機会を待って彼女を妻にしたいと思っていたのに他の男性に奪われてしまったという意味が込められています。
江戸時代には狩野永徳の「花鳥図押絵貼屏風」にも描かれるなど、ケイトウは日本の風情に欠かせない花です。
ケイトウは花穂の形状によっていくつかのグループに分けられます。
トサカ系は花穂の先端が平たく帯状や扇状に広がり最もケイトウらしい形、羽毛ケイトウはふさふさした円錐形の柔らかな花穂、ヤリゲイトウは槍を思わせる尖った花で背が高くなりやすく、ノゲイトウはろうそくの炎のような細長い花穂が特徴です。
人気の品種には、矮性でボリュームのある「キャッスル」、濃い赤色の花穂が美しい「レッドクリフ」、コンパクトな羽毛ケイトウの「キモノ」「ハッピーキャンドル」があります。
球状にこんもり育つ「久留米ケイトウ」や、細長い花穂がアレンジメントに人気の「ドリアン」などもあります。
「おしゃれ」「気取り屋」。
葉数が多く株がふらつかないものを選び、風通しと日当たりのよい場所に植えましょう。水はけがよければ土質はあまり選びません。
夏の水やりは毎日、朝か夕方以降に行い、花にはなるべく水をかけないよう注意してください。植え替える場合は根をあまりいじらないようにしましょう。
花色があせてきたら、下の脇芽の上で切り取ると再び花を咲かせてくれます。
切り花としても人気があり、余分な葉を取り除き茎を熱湯に10秒ほど浸けてから浅水で管理すると花もちがよくなります。
高温多湿の環境により、茎や根が腐敗する立ち枯れ病や灰色カビ病に注意が必要です。通気性を良くし、過湿を避けることが重要です。
アブラムシやハダニ、ヨトウムシにも注意が必要で、葉や茎を吸汁してモザイク病などのウイルスを媒介したり葉を黄色く変色させたりします。殺虫剤や手で取り除くなどして防除してください。
ケイトウは色や形が豊富なので、自分の好みに合わせて花壇や鉢植え、切り花などでその魅力を堪能しましょう。
また、フラワーギフトとしても最適なエレガントで美しい花です。
【もっと詳しく知りたい方】
ページ下部「記事の出典:花期は夏から秋までと長く、切り花やドライフラワーとしても人気なケイトウ「鶏頭/Cockscomb」」をご覧ください。
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