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花期は夏から秋までと長く、切り花やドライフラワーとしても人気なケイトウ

花期は夏から秋までと長く、切り花やドライフラワーとしても人気なケイトウ
投稿日: 2023年12月18日 更新日: 2023年12月18日
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燃えさかる炎のような花穂が魅力のケイトウは、トサカケイトウ、フサゲイトウ、ヤリゲイトウ、ノゲイトウなどがあります。
花色は赤、ピンク、黄、オレンジ、グリーンなどカラフルで、花期は夏から秋までと長く、切り花やドライフラワーとしても人気です。

今回は、下記の内容をご紹介します。

・ケイトウの特徴
・ケイトウの種類
・ケイトウの花言葉
・ケイトウのお手入れ
・ケイトウの病気対策
・まとめ

ケイトウの特徴

ケイトウの特徴

ケイトウは、ヒユ科ケイトウ属(セロシア属)の一年草で、原産地は、アジアやアフリカの熱帯地方と推定されており、暑さに強く寒さに弱い性質があります。

花期は夏から秋までと長く、切り花やドライフラワーとしても人気の高い花ですが、日本には奈良時代に中国を経由して輸入されたと言われています 。

花の形が鶏のトサカに似ていることから「鶏頭(ケイトウ)」という名前がつけられました 。

日本の伝統文化にも関わりがあり、万葉集では「秋さらば 移しもせむと 我が蒔きし 韓藍の花を 誰か摘みけむ(育てていたケイトウの花を使ってうつし染めをしようと思っていたのにいったい誰が摘んでしまったのだろう)」と詠っています。これは、ケイトウの花を女性に例えて、機会を待って彼女を妻にしたいと思っていたのに、他の男性に奪われてしまったというものです。

また、他には江戸時代には狩野永徳の「花鳥図押絵貼屏風」の中でもケイトウが描かれており、ケイトウは日本の風情に欠かせない花です。

ケイトウの種類

ケイトウの種類

ケイトウは花穂の形状によってグループに分けられ、さまざまな園芸品種があります。

・トサカ系
花穂の先端が平たく帯状や扇状に大きく広がり、名前の由来通り、ニワトリのトサカのような形をしていて、最もケイトウらしい花をつけるタイプです。花色は赤やピンク、オレンジ、黄色などがあります。

・羽毛ケイトウ(フサゲイトウ)
ふさふさした円錐形の柔らかな花穂が特徴の系統です。羽毛の長いものから短いものまであり、花色は赤やピンク、オレンジ、黄色などがあります。

・ヤリゲイトウ
ヤリゲイトウは名前の通り「槍(ヤリ)」を思わせる様な尖った花を咲かせます。一般的に背が高くなる傾向があります。

・ノゲイトウ
花穂はトサカにならず、ろうそくの炎のような細長い形になります。

人気の園芸品種は以下のものがあります。

「キャッスル」
矮性品種で、花穂にボリュームがあります。

「レッドクリフ」
中高性品種で、濃い赤色の花穂が美しい品種です。

「キモノ」、「ハッピーキャンドル」
羽毛ケイトウのごく矮性な品種で、コンパクトな花が特徴です。

「久留米ケイトウ」
トサカ状の花が折り重なるように固まって、花穂がこんもりと大きく球状に育ちます。株は分枝をほとんどしないのが特徴です。

「ドリアン」
羽毛ケイトウがさらに細長く伸びたような花穂をしていて、フラワーアレンジメントや生け花によく使われます。

ケイトウの花言葉

ケイトウの花言葉

「おしゃれ」「気取り屋」

雄鶏の赤いトサカによく似ているところから「おしゃれ」、「気取り屋」という花言葉が誕生しました。

中国、イギリス、フランス、ドイツでも日本と同じように「雄鶏のトサカ」と呼ばれていますが、これはスウェーデンの植物学者のリンネがこの花を「トサカ種のケイトウ」という学名を与えたことによります。

別名のセロニアはギリシャ語で燃えるような真っ赤な花色から「燃えた」や「焦げた」という意味があります。

ケイトウのお手入れ

ケイトウのお手入れ

葉数が多く、株がふらつかないものを選び、風通しと日の当たりのよい場所に植えましょう。水はけがよければ土質はあまり選びません。

夏の水やりは毎日、朝か夕方以降にして、花にはなるべく水をかけないように注意して下さい。

植え替える場合は根をあまりいじらないようにしましょう。

ケイトウの花はとても長持ちしますが、花色があせて気になるような場合は、下の脇芽から次の花が出てくるので、その上で切り取ってあげるとまた花を咲かせてくれます。

ケイトウは切り花としても人気があり、ドライフラワーにも適しています。切り花として使う時は余分な葉を取り除き、茎を切った後に熱湯に10秒くらい浸けてから、浅水で管理すると花もちがよくなります。

ケイトウの病気対策

ケイトウの病気対策

高温多湿の環境により、茎や根が腐敗する立ち枯れ病や、灰色のカビ病に注意が必要です。通気性を良くし、過湿を避けることが重要です。

また、アブラムシやハダニ、ヨウトウムシにも注意して下さい。葉や茎を吸汁することで、モザイク病などのウイルスを媒介したりし、葉が黄色く変色したりしまふ。殺虫剤や手で取り除くなどして防除してください。

まとめ

ケイトウは色や形が豊富なので、自分の好みに合わせて花壇や鉢植え、切り花などでケイトウの魅力を堪能しましょう。また、フラワーギフトとしても最適なエレガントで美しい花です。


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