信州の雄大なアルプスに囲まれた「界 アルプス」です。
信州の田舎をイメージしていて、素朴でほっこりとした雰囲気と、
どこかきらりと輝く洗練された雰囲気を醸し出すお宿です。
日本家屋風作りの柱に飾られているのは、プチトマトのようですが
観賞用のハナナス。
お部屋はシンプルで落ち着く空間。
切り絵が飾られていて、和紙のライトや障子が和みます。
中庭に小川がありヤマメが泳いでいました。
小川の脇には可愛らしい、わさび園。
暗くなってくるとライトアップされて幻想的です。
かまどと囲炉裏が設けられた土間のスペースがあって、
午後の時間(15:00〜17:00)は
囲炉裏を囲んで、おやきと黒豆茶がいただけます。
野沢菜のお焼き、
かまどで蒸してから囲炉裏で焼く熱々のお焼きは、
格別の美味しさ。
サイズも小さめでちょうどいいです。
夜の時間帯は、地酒とお漬物がいただけて、
早朝時間はおめざかゆがいただけるそうです。
そして、旅館のお楽しみといったら何と言ってもお食事。
夕食は2時間かけていただく懐石料理です。
まずは信州名物の新鮮なわさびを自分でおろして
お料理を待ちます。
北アルプスの氷河ラガーなど、
地ビールや地酒、ワインなど豊富でした。
先付けは、ローストビーフと信州サーモンの鳴門。
季節を感じる煮物椀は鶏真薯。
紅葉麩と柿に見立てたウズラの卵は
雲丹醤油で色付けしたそうです。
宝楽盛り。
八寸、お造り、酢の物など、
馬刺しは久しぶりにいただきました。
揚げ物。
どれも美味しかったのですが、
真ん中にある栗に見立てた帆立真薯が最高でした。
エビ、銀杏、百合根、小豆、枝豆の
吹き寄せ蒸し。
焼き物は、和牛と野沢菜の吉野仕立て。
吉野葛でとろみをつけているそうです。
きのこの土鍋ご飯は
テーブルの横で炊いていた炊きたてです。
自家製のお漬物も美味しくて、いくらでも食べれちゃう〜。
夫が翌日誕生日だったので、
お誕生日プレートの甘味。
りんごのシャーベット はちみつと山葵の香り。
どれも美味しくて
地元の季節の食材が味わえました。
彩り鮮やかで目にも舌にも楽しい料理の数々。
お腹いっぱいになりました。
温泉には湯上がり処があり、
冷たい蕎麦茶としそりんご酢のドリンクと
アイスキャンディーがあります。
また施設内のトラベルライブラリーには、
信州に関連した本や写真集、旅行関連の本があり、
コーヒーや紅茶を飲みながら楽しめるスペースもあります。
こじんまりとしたお土産ショップでは、
界オリジナルのお菓子やご当地土産が買えます。
界おすすめの湯治ウォーキングは、紅葉も楽しめる40分コースです。
ザクザクと落ち葉を踏みしめて歩く道。
澄んだ空気、日常生活で見落としていたような
自然を感じられ、気持ちがいいです。
そのほか、朝の6:15からは、
ゆっくりと体を目覚めさせる動きの
アルプス体操なるものも行っているそうです。
朝ごはんはご当地朝食「塩の道朝食」です。
界 アルプスのある信濃大町は、
昔、「塩の道」と呼ばれている千国街道の宿場町だったそうです。
この塩の道街道は、新潟の方から塩や海産物が、
松本の方からは山のもの、農作物が運ばれていたそうで、
この塩の道朝食も、
海の幸、山の幸が盛り込まれた朝食でした。
炊きたてのごはんも、きのこと鶏の味噌汁もしっかりおかわり。
普段フルーツを食べるぐらいなのに、
旅先の朝食ってどうしてこんなに食べれるんだろうと
不思議に思ってしまいます。
ここは、チェックアウトが12時なのも嬉しいところ。
朝食の後、ゆっくり過ごすことができます。
界 アルプスの良いところは
田舎の風景と、ゆったり過ごせる温泉と部屋、
そしてはずれのないお食事にあります。
ほっこり癒された時間でした。
観光としては、黒部ダム、長野県立美術館、小布施には葛飾北斎館。
また、安曇野郡松川村には、岩崎ちひろ美術館など美術館も揃っています。
七味の八幡屋礒五郎発祥の善光寺や、北斎、八方睨鳳凰図のある岩松院などもあります。
夏は北アルプス登山や冬は白馬でスキーなど、
信州へ行ったら泊まってみたい「界 アルプス」でした。
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