センニンソウは、キンポウゲ科センニンソウ属クレマチスの一種で、蔓性の半低木です。
日当たりの良いところを好み、花後の果実の白い毛(秋、種子が熟すときに、子房の先が長くのびる)を、仙人のヒゲにたとえて「センニンソウ(仙人草)」と名付けられました。
センニンソウを原種とするクレマチスも、同じように果実に白いひげのようなものがついているそうですよ。
花期は8~10月。夏から秋にかけて、白い小さな花(花は直径2~3cm)が多数開花します。
十字をかたどった白い花がたくさん集まって咲くのが特徴です。撮影は10月3週目のものです。まだ、果実は見られませんでした。
花にはほのかな、爽やかな甘い香りもあるそうです。
花言葉は、清らかに見える白いお花にぴったりで、「安全」「無事」「あふれるばかりの善意」です。
特徴的なのは、花びらに見える4枚のがく片の真ん中に、たくさんの雄しべと、雌しべが集まっていることです。
日当たりのよい道ばたで咲いていたのですが、つるの先一面に白い花が咲くので、目立っていましたよ。
花びらだと思っていたのが、花びらではないなんて、意外でしたよ!
他にも、見逃せない意外な一面があるんです・・・
センニンソウ(仙人草)には毒性があり、別名はウシクワズ(牛食わず)、ウマノハオトシ(馬の歯落とし)、ウマノハコボレ(馬歯欠)などがあり、家畜が餌として食べれないほどの毒があることで知られています。
茎や葉を切ると、白い汁が出てきます。この白い乳液は、素手で触ると肌の弱い人やお子様は、かぶれてしまいます。
ひどい場合は、水ぶくれ(水腫)をおこすこともあるので、お子様などが、この植物でままごと遊びなどをしないように気を付けた方が良いですね。
全草にプロトアネモニンと呼ばれる有毒成分を含み、口に入れると胃腸炎を起こすおそれがあります(胃や腸が炎症を起こし、激しい下痢、酷い時は、血便になることもある)。
根は中国で漢方薬に利用されたりもするようですが、センニンソウは毒性が強いため、日本では漢方薬の材料として使われていません。
キンポウゲ科には、アルカロイドやプロトアネモニンなどの毒性のある成分を含んでいる植物が多く、美しい花を咲かせるものが多いです。
毒の強さは強く、汁に触れると皮膚がかぶれたり、口にすると死に至るものもあります。猛毒で有名な「トリカブト」もキンポウゲ科の植物です。
毒性は強く、葉をつぶして川に流し、魚をとる魚毒として使われたりもするとか。葉だけでなく、濡れた花粉などでかぶれることもあるそうです。
清らかな見た目なので、全草有毒とは思えないですよね。
意外性の多い植物です。見た目とは裏腹に、怖い植物ですね。扱い方を誤れば悲劇を呼ぶことになります。ごく普通に雑草として自生していますので、皆様もお気をつけくださいね。
知っていれば、悲劇を呼ばないことにつながることはたくさんあります。
こちらの情報が誰かの助けや喜びになりますように・・・
最後まで読んでくださりありがとうございます。
•家畜にも、餌として与えられないほど毒性が強いのですが、センニンソウ(仙人草)の花言葉は「安全」「無事」「あふれるばかりの善意」。お花も、清らかで美しく、毒性があるなんて思えない。清らかに見えるお花にぴったりな花言葉だと思っていたら、とんでもないですね。
•「仙人草」という名前も、毒がないようなイメージです。そう思ってしまいます。
可愛いお花なので、摘んでしまいそうになりますよね。お子様はもちろん、大人も痛い目に合わないように気を付けてくださいね。白い乳液も毒性があります。
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