コニシキソウは北アメリカ原産のトウダイグサ科の一年草です。見た目が非常に似た仲間は他にも数種類ありますが、「コニシキソウ」の大きな特徴は、葉に紫色の斑点が入っている点です。
すべての「コニシキソウ」に紫色の斑点があるわけでもないのですが、見分ける際の大きな識別ポイントとなっています。
コニシキソウは、北アメリカ原産の帰化植物で、日本在来の植物「ニシキソウ」に似て、葉が小さいことから、「コニシキソウ」という名がつけられました。
名前をつけたのは、朝の連続ドラマで放送もされた「らんまん」のモデルとなった人物、「牧野富太郎博士」です。この雑草の名をつけたのは、牧野富太郎博士なんですね!
「ニシキソウ」よりも、帰化植物である「コニシキソウ」のほうが繁殖力が旺盛で、今では「コニシキソウ」のほうが、よく見られるようになっているそうです。
茎が赤いので「アカクサ」とも呼ばれたり、茎や葉を切ると白い乳液が出るので、「チチクサ」と呼ばれたりします。
「コニシキソウ」が盛んに生育するのは、夏から秋にかけてです。ひと月から数か月ほどで大株になります。
夏までは、ちらほら自生していたと思っていたら、夏を過ぎる頃には、あっという間に大株になっていて、見た感じが、とても気味の悪い姿になっていることが多いです。よねよねとしてうごめく様に生育する姿は、見方によっては、毒々しく、昆虫のようにも見えてグロテスクですよね。
肉眼ではとても見つけにくい、地味なお花を咲かせます。コニシキソウの花粉は、主にアリが運びます。アリが沢山、集まる雑草であることでも知られています。
アリが沢山集まる雑草というところも、嫌われる理由のひとつでもありそうですね。
地面にくねくねと這うように広がり、駆除がしにくい、へばりつくような様子から、「執着」という花言葉がつけたらたようです。
「執着」という花言葉は強烈ですねー!この雑草をプレゼントされたら、ほとんどの人は嫌悪感を抱きますね。
6月から10月の暑い時期に活発に成長し、夏から秋にかけて3ヶ月に渡って種子を作り続けます。
受粉して花が果実になると、小さな丸い実がたくさん付きます。お花よりも、果実のほうが見付けやすいです。
コニシキソウは、アリによって花粉を運んでもらい、受粉しなくても種子を作ることができます(雄花と雌花があって、それぞれ花が咲いた時に、「蜜腺」から蜜を出します。蜜を好むアリが行き来することで、花粉が運ばれ受粉が促されます)。
コンクリートの地面や土などの上に生えていても、目立たないので、雑草としての駆除が遅れがちになってしまいます。
駆除する際は、毒性のある汁に直接触れないよう、手袋をはめたほうが良いそうですよ。
コニシキソウの茎を折ると、このように、乳白色の汁が出てきます。ベタベタした粘り気があり、ボンドのような汁なんです。こちらの白い汁には、毒性があると言われていますよ。
この汁に触ると痒み、かぶれなどを引き起こすことがあると言われています。誤ってお子様が口にしてしまうと、「嘔吐」「腹痛」「下痢」の症状が出ることもあるそうですので、気をつけてくださいね。
私も、見かけたら駆除するようにしている雑草です。雨上がりは抜けやすくなって駆除しやすいようですよ。
嫌われる理由をまとめてご紹介させていただきました。この時期は果実ができるので、今のうちに駆除されたほうが良いですよ。
こちらの情報が誰かの助けや喜びになりますように…
最後まで読んでくださりありがとうございます。
・今回ご紹介したが画像は、10月の3週目に入ったばかりの頃に撮影したものです。肉眼では見つけにくい「果実」を、皆様にご紹介できて良かったです。
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