熱帯アメリカ原産のナデシコ目スベリヒユ科スベリヒユ属の多肉質の一年草です。
日当たりがよい道端などでみられる帰化雑草です(昭和29年に熊本市で最初に採集、標本にされ、いまでは関東地方以西に帰化)。
気温が30℃くらいに上がってくると良く生育するそうです。放射状に枝分かれして、地面を這うように伸びてゆきます。この葉は、松葉ボタンにとても似ています。
開花時期は、7月から9月です。撮影は9月末です。最近では10月でも花が見られるとか。枝先に、濃いピンク色の5弁花を一輪つけます。花径は1cm前後。
濃いピンク色のとても、可愛いお花ですね。小さくても強健なので、花言葉は「力強い」ぴったりの花言葉ですね!
葉の付け根には、白くて長い毛が多くあります。お花が咲いている周りにも、もさもさと生えていますよ。はじめは、ほこりか虫の巣なのかな?と思っていたのですが、こちらのもさもさは「ヒメマツバボタン」の特徴の1つとして知られています。
果実の周りにも、もさもさしたものが生えています。このカプセル状の果実は(小さな黒い種がぎっしり詰まっている)、やがて蓋が外れるように横に裂け、外に種が出てゆくようなっています。
こちらの黄色の小さな可愛いお花は「スベリヒユ」のお花です。小さな可愛いお花をつけるのと、多肉質な葉をもつところが似ていますね。
スベリヒユとヒメマツバボタンのお花って、小さい所がすごく可愛いですねー!
スベリヒユは食用にもなるくらいなので、ヒメマツバボタンは毒性がないようですね。
ヒメマツバボタンにもお花が似ていますよね。ポーチュラカは園芸種なので、品種改良を重ねて、たくさんのカラフルなお色がありますが、この濃いピンクのお色のポーチュラカと、今回ご紹介している「ヒメマツバボタン」は、お色もですが少し似ていますね。
小笠原・南西諸島で帰化が問題視されているため生態系被害防止外来種リストに挙げられているそうです。
実は、夏場からこの場所に自生していることは分かっていたんですが、様子を見ていたんです。
この場所で、元気にお花を開花させていることからも、かなり丈夫な雑草ということが分かります。雨水のみで夏場を超せるのが凄いですよね。
いかがでしたか?
傍まで近寄らないと可愛いお花が咲いているか分からない雑草です。
観賞用の松葉ボタンも素敵ですが、雑草の「ヒメマツバボタン」の小さな花も力強くて、とってもチャーミングですよね。可愛いので、そっとこれからも見守ることにしましたよ。
こちらの情報が誰かの助けや喜びになりますように…。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
私の住む地域(関西)では「ヒメマツバボタン」は、この場所でしか自生しているのを見たことがありません。あまり見ない雑草です。増殖している場所では、駆除も必要かもしれませんね。
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