葉っぱや茎を傷付けると、「屁」「糞」のような香りが漂うとされている「ヘクソカズラ(屁糞葛)」。
場所によって葉が違っていて、観察しがいがあるのですが、基本はハートの形に似ているんです。
葉が濃く、厚いんですね。
「ヘクソカズラ」に似た、ハートっぽい形の葉の雑草や、植物で食用になるものも多く、葉っぱだけで判断すると危ないケースがあることに気がついたんです。
その危険性を、皆さんにもご紹介します。
我が家に近い街では、昔は見たことがなかったヘクソカズラが、色んな所で繁殖しています。たとえばフェンスや鉢の中の樹木だとか、絡まることができればどんな所でも這い上がっていくのですが、駆除する際に「臭さ」はあっても、「毒」はないんですね。
早めに花が咲く前、つまり「這っているとき」に駆除したほうが良いんですが、もしかしたら、他の毒草だったら気をつけないといけないんですよね。
「イケマ」っていう、毒草があることを知りました。
「その他の命にかかわる強い毒性を有する毒草・植物
この節では、あまり知られていないものの強毒性を有する植物としてイケマの例だけをあげるが、この世には種々の有毒植物がある事実を知っておいていただきたい。それらの植物の中には もしかしたら将来の医薬となる化学成分を含むものもあるかもしれない。
イケマ
イケマはキョウチクトウ科に属する蔓性の多年草である……」
と続きます。
引用元:「毒草・薬草辞典」船山信次
キョウチクトウ科 イケマ属のつる性の多年草です。7~8月多年草。つる性(長さ8m)。林や道端などで普通に見られるそうです。
見かけたことがないので、画像はなしですが、葉は対生し、やや厚く全縁、無毛。長さは5~10cmの長卵形、基部はハート形、先が尖っているそうです。ヘクソカズラやガガイモ他、似たような葉はけっこう多いんですよね。
葉を切ると、乳白色の液(乳液)が出るのが特徴的でシナンコトキシンなどを含み有毒です。根はアルカロイドを含み、これまた、有毒!毒性は全草(すべての部位)に及ぶそうです。誤食した場合、軽症では嘔吐の中毒症状、重症では痙攣が起こる事もあるそうです。
葉腋に、短い円錐花序をつけ、直径約1cmの淡紅紫色の花を固まってつけるのですが、花が咲かない時期が危ないと思いましたよ。
雑草駆除に際に、葉や茎をカットした際に白い液体が出る雑草や植物は、気を付けたほうが良いように思います。
おそらく、私が住んでいる場所では、「イケマ」は自生していないように思えるのですが(ヘクソカズラが多いです)…
キョウチクトウ科の植物って、怖いものが多いですね。
多くの東南アジア料理で使用されるコショウ科の植物のよう。こちらも花が咲くまでは識別が困難です。
似たような葉でも、食用になったり、臭かったり、有毒だったりするものなのですね。
花が咲いていない場合は識別が難しいので、皆様も、野草を食べたり、駆除する際、お子様やペットが触らないように、注意したほうが良いかもしれませんね。
こちらの情報が誰かの助けになりますように…
最後まで読んでくださりありがとうございます。
・花が咲くまでは、葉だけで識別が難しいことが多いです。強毒性のある植物が、道端やお出かけ先で自生している場合があるので、気をつけてくださいね。「イケマ」。私もはじめて知った植物です。詳しく知りたい方は、「植物 イケマ」で検索してくださいね。
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