ヘクソカズラは日本全土と東アジアに分布するアカネ科ヘクソカズラ属のつる性多年生植物です。8月の炎天下の日差しの下で、フェンスやほかの植物に巻きつき、可愛い小さな花を咲かせます。
ヘクソカズラの開花時期は7月~9月、お花や葉は、場所によって少しずつ違っていたりするんですよ。
ヘクソカズラの花自体には悪臭はありませんが、漢字で「屁糞葛」と書くように、人が嫌う、独特の匂いがあります。名前は悪臭が由来です。葉や果実を揉んだり傷つけると悪臭がします。その理由は「メチルメルカプタン」という、屁や糞の成分を含む悪臭成分なのです。その臭いで昆虫を遠ざけ、自分を守っていると考えられています。
英語名もスカンクのつる草、悪臭を放つつる草と呼ばれていますよ。
花はラッパ型(先端は5裂)で、花の色は白、中央部は紅紫色です。
実はまん丸で直径5mmほど。はじめは緑色ですが、熟すと黄褐色に変わります。この実は、乾燥すると悪臭はしないそうです。
お家と隣のマンションの間に、今年になって「ヘクソカズラ」が自生しはじめましたよ。ヘクソカズラは、春先に地下茎から出たつるが伸び、巻き付くものを這って探し、見つければ、何にでも手当たり次第に巻きつきついてゆきます。
そして這い上り、高さは10mを達することもあるそうです。
このヘクソカズラは、伸びた先に絡むものがなかったので、排水溝の下へ伸びてゆきました。
ヘクソカズラは毒がなく、実は、全草および根に薬効がある薬用植物なんだそう。毒がなく憎めない存在なので、しばらく見守っていましたよ。
9月になってこんな状態になりました。考えたのですが、育てている植木に巻き付いても嫌だし、こちらの反対方向にも這って伸びていって、よそのお家に迷惑をかけるもの嫌だし、やっぱり駆除することに。
お花が可愛いので、どんな花姿か見たかったのですが、害虫もわきそうなので、駆除は早めが良いでしょう。
虫よけスプレーをして、マスクをし、使い捨て手袋をつけて駆除していきました。
まずは、ヘクソカズラの生えはじめを探し、根に近い場所をカットします。あとは、手前に一人綱引きのように、ひっぱって引きずり出します。
何か所かバラバラにカットすると悪臭を放つもとになってしまうので、できればカット数は少ない方が良いですよ。
そのまま大き目のゴミ袋に入れます。ちぎれてしまった葉などは、数日おいて乾燥させてからほうきで集めて捨てることにしました。
ヘクソカズラの葉が青々して、大きく厚めで綺麗でしたよ。
ヘクソカズラって、日がたくさん当たる場所よりも、日陰っぽい場所の方が葉が青々しています。
葉が薄いでしょ。場所によって葉も色々違っていて観察しがいのある植物です。
裏に返すと、このようなかんじです。
引っ張り出した駆除した場所に、アリや蜘蛛がいたりしてちょっと気持ち悪かったです。
しっかり根づいていてひっこ抜けないんで、お家の米酢をかけておきましたよ。
なんでも雑草駆除には、酢や重曹、熱湯などが効くそうです。
あまりにもしつこい場合は、除草剤を使っても良いのですが、できるだけ使いたくないので、原液のお酢をかけておきました。
しっかり枯れていますよ。
根が生えていた場所付近は、酢でしっかり枯らし、日をあけて、重曹も、かけておきました。
這っている状態の「ヘクソカズラ」を、街中でも見かけます。這い上がる前に、ひとまとめにして駆除すれば大変ではない気がします。
お花は可愛いのですが、つる性なので、絡んでゆくと駆除が大変になりますので、育てるつもりでない方は、早めに駆除された方が良いと思います。
こちらの情報が誰かの助けや喜びになりますように…。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
•花姿が可愛い「ヘクソカズラ」ですが、這いあがれるところがあると、どこにでも這いあがっていきます。駆除されるなら、這いあがる前が良いですよ。お酢や重曹、熱湯を使用しても駆除ができるようですが、効かない植物もあるようです。今回は、根元部分を弱らせるためにお酢をかけておきました、効かない場合は、除草剤を使用した方が良いかも知れません。
•葉や茎をカットすればするほど、「屁」「糞」成分が出てきますので、カット数をできるだけ減らしましょう。
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