道端を歩いているとフェンスなどに絡まっている雑草です。こちらの雑草は、よく見ると緑やオレンジ、ピンクの小さなつぶつぶに見える可愛らしい花を咲かせていますよ。
藪(やぶ)を覆いつくして、植物が光を浴びることが出来なくなり枯らしてしまうほど旺盛な生命力があります。そのような特徴から「藪枯らし」と呼ばれています。非常に厄介な雑草でもあります。
今回は、可愛いお花など神秘的な一面をピックアップしてご紹介です。
花言葉が、なんといいますか、全体的にまとめてみるとあまりよろしくないイメージの花言葉ですね。
やはり、大繁殖する特徴からつけられたんでしょうかね。
でもでも、お花は可愛いんですよ。
見てください!
1つの茎の中に、淡緑色の蕾、オレンジと薄ピンクの花が混在していますよ。なんだか、探求心をそそられませんか?
調べてみたことを、まとめさせていただきますね。
なんでも…
雄しべ→雌しべの順で成熟する花で、1つの花が、①雄花→②雌花→③役割を終えた花、という順番で変化するそうです。(参考:『やけに植物に詳しい僕の街のスキマ植物図鑑』)
左が緑の花びらがついた雄花で、右が雌花です。蜜がたっぷるあるので、虫がたくさん蜜を求めてやってきますよ。
画像の上のお花は、雄しべが4本(3本の場合もあり)伸び、真ん中には、雌しべがあります。緑色の4枚の花びらがありますよ。
この緑色の花びらと雄しべの部位は、咲いて半日くらいで散ってとれてしまうそうです。
その後、すぐ下の花のようなオレンジ色の花盤となります。
最終的にはこのような花姿になります。役割を終えた蜜がでない花です。
果実は、ほとんど見られないということです。つけることもあるそうなのですが、私もまだ観察をはじめてから見たことがないです。
この薄ピンクの花盤と中央の雌しべが、燭台にろうそくを立てたように見えることから「ロウソクバナ」とも呼ばれるそうです。
よく見ると、水晶のような透明の小さな球体が見られますが、こちらは「真珠体」と呼ぶそうです。
大小さまざまな大きさの球体が存在し、こちらは植物体由来の栄養体なんだそう!
小さな世界には、不思議がいっぱいですね。
ヤブガラシは、ツルを切ってもゾンビのようにすぐに再生しますし、根は地下の深い場所にあって、地上の茎だけを引き抜いても、これまたゾンビのように元通りになってしまいます。
たいへん厄介な雑草の一つとして知られています。
今回は、厄介者で嫌われ者の「ヤブガラシ」のお花の神秘的な姿をご紹介させていただきました。
どこにでも生えている雑草です。興味を持たれた方は、虫に気をつけて観察してみてくださいね!
こちらの情報が誰かの助けや喜びになりますように…。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
厄介者、嫌われ者の雑草「ヤブガラシ」の花や「真珠体」は、大人も童心に戻れる面白さです。観察するつもりではなかったので、完全防備していなくて「ヤブガラシ」の観察後に虫刺され続出!観察する際は、蜂や蚊など虫がとにかく多いのでご注意くださいね。
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