タマスダレは南米原産のヒガンバナ科ゼフィランサス属(タマスダレ属)の多年生の球根植物です。
日本への渡来は古くて明治時代初期といわれ、日本では今でも、道端を歩けば見ることのできる、馴染みのある植物ですよね。
撮影時期は8月の中頃ですが、炎天下の中でも、花を咲かせることができる耐暑性が高い丈夫な植物です。
また、暑さだけでなく、冬場の霜にあたっても枯れない、耐寒性も高い手間のかからない植物です。
水やりも降雨でまかなえるほど丈夫な植物なので、半野生化している姿もよく見られます。
主に、初夏から秋にかけて、純白の花をよく咲かせます(開花時期は、5月下旬頃から10月頃)。
花弁は6枚、中央の雄しべは黄色くてよく目立ち、直径4~5cmほどの純白のお花です。
日当たりさえよければ、開花時期には、花を沢山開花させることができます。
日が当たる頃に開きはじめて、夕暮れ時になると花は閉じて、その後また2~3日ほど咲き続けます。
日がよく当たり、乾燥が続いた後に雨が降ったときなどには、花つきがよくなるそうです。
晴天の日に、純白の花姿は昔風の日本美人のようでもあり、慎ましいイメージで、とても綺麗ですねー!
でもでも、気をつけないといけない点もありますよ・・・
厚生労働省の自然毒のリスクプロファイルに、タマスダレは掲載されています。
毒性は、アルカロイド(リコリン)
『葉をニラと、鱗茎をノビルと間違えて食べて中毒を起こす例が報告されている。花も、葉や鱗茎と同様に食用にしない』とのこと。
引用元:厚生労働省の自然毒のリスクプロファイル
なんでも、誤食すると嘔吐、痙攣などの症状をおこすそうです。タマスダレの葉をニラと間違えたり、球根をラッキョウと間違えて誤食してしまうことが危険視されています。
タマスダレは球根でも種でも増えるので、野生化して、どこにでも自生できる、とても強い植物です。
見てるだけで、食べなければ危なくはないのですが、お子様やペットが、道端で目にする機会も多い植物だと思うので、「毒」があることを覚えておいてくださいね。
知っていれば、悲劇を呼ばなくてもすむことは多いです。
こちらの情報が誰かの助けや喜びになりますように・・・
最後まで読んでくださりありがとうございます。
•道端でも半野生化していて、よく見る植物「タマスダレ」。放っておいても、虫もほぼつかず、毎年お花を咲かせてくれる素敵なお花です。純白のお花もとても綺麗で、うっとりしますが、「毒」もあるので、誤って口にしないように気をつけてくださいね。
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