マツバラン(松葉蘭)は、マツバラン科のシダ植物です。
マツバラン科では日本唯一の種なんですよ。
地上部には茎しかなく、よく育ったものは、写真のように30cmほどになるんです。
枝は、ほうきのように上を向き、先端部の分岐した枝の側面のあちこちに粒のような胞子のうをつけます。
「松葉欄」は、葉や根は退化していて、花も咲きません。マツバランは茎で光合成をする珍しい植物なんですよ。
マツバランは熱帯に多く分布し、直射日光の当たらないやや湿った場所を好むそうです(野生では樹皮や石垣のすき間などに生える)。
シダ植物の仲間で、種子を作らず胞子で増えるそうです。その胞子が風に飛ばされてきたりして(鳥の体にくっついて胞子が運ばれたり)、道端などに自生することがあるそうです。今まで見たことない植物で、びっくりしましたよ。
「松葉欄」は、生きた化石とも呼ばれます。実際は最古の植物ではないのですが、植物界シダ植物門の中では歴史が古い分類群だそうです。
江戸時代には、園芸ブームがあって、その際には多くの品種が楽しまれていたそうです。そのことから、現在では、松葉欄は「古典園芸植物」というジャンルで紹介されています。
はじめて発見した時は、新種のきのこなのかと思いましたよ(笑!)
日本では、江戸時代から栽培の歴史がありますが、今ではその姿を見ることは、非常に珍しいものとなりました。繁殖力そのものは低いものではないそうで、どこからか胞子が飛んできて、芽吹いたんですね。
怪奇な姿に興味をそそられました。ご縁があれば、育ててみたいとも思える植物です。
このような不思議で興味をそそられる植物が絶滅してしまうのは、残念でなりません。もう一度、マニアックな分野で良いので、ブームが来ることを願っています。
こちらの情報が誰かの助けや喜びになりますように・・・
最後まで読んでくださりありがとうございます。
•あなたの街でも見かけることがあるかも知れませんが、きのこでもなく、毒もなく、すごく貴重なシダ植物です。抜かずに育ててみてくださいねー!
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