「ダチュラ」は、原産国はインドで、ナス目ナス科 チョウセンアサガオ属です。原産国が暑い地域とあって、ダチュラも暑さに非常に強く、他の植物がしなびていても、炎天下の中でも蕾を作り開花させるサイクルを元気に続けている姿を見ることができます。
江戸時代前期に薬用として栽培された過去があります。現在は、毒もあることから、あまり栽培はされていないようです。世界中に分布していて、日本全国のごく普通の道端でも自生していることがあります。
日本名では「チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)」と呼ばれ、観賞用の植物でもあり、一方、危険な植物として悪名高き猛毒植物なのです。
大輪のエキゾチックな魅力たっぷりの美しい花を開花させます。臭いを嗅ぐことも危険とされていますが、その魅惑的な香りは、官能的で香水にも使われているくらい、甘く魅惑的な香りだそうです。
ダチュラは、有毒アルカロイド(スコポラミンやヒオスチアミン)を多く含む植物です。
誤って口にしてしまい、救急搬送されたという報告がされています。
自然毒のリスクファイルにも、中毒症状として、口渇、瞳孔散大、意識混濁、心拍促進、興奮、麻痺、頻脈。発病時期として、経口後30分程度で口渇が発現し、体のふらつき、嘔気、倦怠感、眠気と危険な点が書かれています(意識障害や幻覚などの症状を訴える食中毒もあり)。
植物には、「毒」のあるものが数多くありますが、こちらは猛毒なので、特に注意が必要なのです。
開花前の時期に特に注意なんです。開花前は、写真のような「オクラ」にも似た蕾をつけるんです。たくさん蕾をつけるので、「オクラ」を栽培したことがない方や、お子様が「オクラ」だと思って、収穫してしまいそうです。ダチュラの蕾は、丸みを帯びた形で、オクラと似てはいるけれど違いますよ。十分に火を通しても有毒成分が弱まらないので、怖いんです。
根や葉も誤食しやすいそうです。こちらの植物は、こぼれ種でも勝手に増えていってしまうので、植えた覚えのない場所に自生することもよくあります。
蕾の時期は、花が咲いていないだけに、見分けがつきづらいため、誤食しやすいそうです。
「オクラ」と間違えて、誤食しやすい有毒植物があると知っていると、悲報を呼ばないことに繋がりますので、ご紹介させていただきました。
こちらの情報が誰かの助けになりますように…。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
「ダチュラ」の蕾は「オクラ」に似ています。お子様が「オクラ」と間違って収穫してきても、調理しないようにしてくださいね。
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