【7月の道端の植物】凄い!可愛いけど、策略家ー!「サルスベリ」夏本番に開花し続ける魅惑のピンクのお花

【7月の道端の植物】凄い!可愛いけど、策略家ー!「サルスベリ」夏本番に開花し続ける魅惑のピンクのお花
投稿日: 2023年7月22日 更新日: 2023年7月24日
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料理愛好家。大阪在住/日常の小さな喜び(宝物)を大切にしています。保育...
梅雨明けしましたねー!夏本番の炎天下の時期に、たくさんのピンク色の綺麗なお花を咲かせて楽しませてくれている「サルスベリ」!調べてみましたら面白かったので、ご紹介させていただきますね。

では、いってみよう~♪

この植物は「サルスベリ(百日紅)」です。百日紅(ひゃくじつこう)とも呼ばれます。

この植物は「サルスベリ(百日紅)」です。百日紅(ひゃくじつこう)とも呼ばれます。

インドや中国南部を原産とするミソハギ科サルスベリ属の落葉高木です(日本には江戸時代以前に渡来)。樹高2~10mほどに生長し、夏場の炎天下の中、花を絶やすことなく、街行く人を楽しませてくれています。


すべりやすいことと(受験にすべる、落ちる)、公園や街路樹だけでなく、お寺や墓地などでもよく見かけることなどが重なって、庭に植えてはいけないと言われることもあったり、縁起が悪いとされています。こちらについては、迷信だという方も多いようです。夏空に、輝くように咲き誇っていている「サルスベリ」は、皆に元気を与えてくれています。

植え付け後、8年ほどたつと、幹の直径は太くなり、ヒンヤリした 白っぽい樹肌で、その名の通り、猿もすべるほどすべりやすくなっているのが特徴的です(樹皮が剥げ落ちてツルツル)。

サルスベリの花言葉は「雄弁」「愛嬌」「不用意」「あなたを信じる」です。

サルスベリの花言葉は「雄弁」「愛嬌」「不用意」「あなたを信じる」です。

開花時期は、7月下旬から10月上旬です。ひとつひとつの花は数日程度の日持ちですが、次から次へと蕾を付けて、開花します。間隔を空けず、ずーと咲き続ける特徴から、「百日紅」という漢字で書きます。

枝先に伸びた丸い形の蕾と、開花した花が混在しています。

枝先に伸びた丸い形の蕾と、開花した花が混在しています。

雌雄同株で、縮れた6枚の花弁は扇形です。よく見ると、不思議なお花ですねー!

フリルの花の中に、もじゃもじゃした黄色いものが!これは…。

フリルの花の中に、もじゃもじゃした黄色いものが!これは…。

サルスベリをよく見ると、黄色い糸状の長いものが、フリルのようなピンクの花の中にあるんです。調べてみると、このほとんどの糸状のものは、虫をおびき寄せる(虫の餌)、雄しべなんですって!

そして沢山の雄しべに混じって1本だけある先端が緑色のものが雌しべなんだそう。雌しべのみが、交配能力がありますよ。

サルスベリの花は、ハチなどの仲間が花粉を運んで受粉します。黄色い部分は、昆虫の食餌となります。もじゃもじゃに見えているものは、サルスベリの子孫繁栄に関わる大切な場所で、昆虫を誘い、誘われた昆虫は、そこにある黄色い花粉を集めている間に、雄しべの花粉を背中につけてしまいます…。

1本だけある先端が緑色のものが雌しべ(交配能力あり)です。

1本だけある先端が緑色のものが雌しべ(交配能力あり)です。

今度は、その近くにある雌しべの柱頭に、背中の花粉が動くことによって、引っ付くようにできているんです。この狭い場所で、受粉が一度に完了してしまうんです。植物って、賢いですー!

よく見ないと、人は見逃してしまいますが、奇妙なもじゃもじゃは、虫達を呼び込んでいるんですね。策略家でもありますね。

猛暑の中、癒されますー!

猛暑の中、癒されますー!

「サルスベリ」なんて名でなく、もっと素敵な名前が良かったですね?!

春の桜も綺麗ですが、炎天下の中、咲き誇る「サルスベリ」。桜に負けず劣らず綺麗ですね。

こちらの情報が誰かの喜びになりますように…
最後まで読んでくださりありがとうございます。

コツ・ポイント

・「百日紅」という漢字が示すとおり、この花の花期は長く、おおよそ100日間も咲き続けると言われています。暑い夏、絶え間なく花を咲かせます。癒されますね。
・春の桜のように、夏は「サルスベリ」のお花がよく見られますね。実は、不思議なところがたくさんあるので、夏休みの自由研究のテーマなどにも向いていると思いますよ。


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