ユウゲショウは、北アメリカ南部から南アメリカ原産のアカバナ科マツヨイグサ属の帰化植物です(明治時代に園芸種として日本に持ち込まれました)。
今では道端に野生化し自生しています。ほんの少しの隙間でも生育できる、とても生命力の強い植物です。
開花時期は、花期は5月~9月です。
花は小ぶりのカップ咲きで、雌しべは先が4本に分かれた十字形になっているのが特徴です。
よく観察すると、赤い筋も入っているんですよ。
1㎝位の小さな桃色の花姿が、とても可愛くて目にとまりましたよ。
本来は、昼間は閉じていて夕方に開花するとされているのですが、実際には、昼間も咲いているものも多いでそうですよ。
こちらの画像は午後ですが、夕方にはなっていない時間帯でした。
名前は「夕化粧」ですが、名前通りでない気まぐれな雑草もいるものですね。
種子ができると実がはじけて飛んでいくのですが、とても興味深かったのが、雨に濡れる事で裂けて、中の種子が散布されるんです。
ほうせん花のように、手で触れるとはじけ飛ぶタイプはよくあるように思いますが、雨を活用して子孫を残すのは、非常に面白いですね。
雨の時にはじめて4つに裂けて、中から細かい種子がたっくさん放出されるんです。
4つに裂けるって、エイリアンっぽくてなんだか怖いですねー!(種も多いと100個位入っているそうです)。
こちらの植物がとてつもなく大きかったら、雨の日は種が放出されるので、近くを通ると危険ですね→とんでもなく大きくなったものを想像(笑)。
摩訶不思議な世界です。
可愛いので、お家に持ち帰って育ててみたくなる方もいるかも知れませんが、根は細かい根が多数ついていて、地中にどんどん根を伸ばし広がる性質があります。
雑草扱いされる植物の多くは、いらなくなった時には駆除が困難な場合が多いです。
こちらの情報が誰かの助けや喜びになりますように。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
・もとは園芸種だったので、とても可愛いお花です。花言葉の「臆病」というイメージは、花にまつわる特徴からついたとされ、「臆病」を「謙虚」と捉え、地植えしてしまうと(自生したものを放置すると)すぐに繁殖するほど、生命力が旺盛です。育てる場所には、注意しましょう。
・水に濡れると種子がはじけ飛んだり、お花の開花時期も長く、どこにでも生えています。お花の開花時間についてなども観察しがいがありますね。夏休みの自由研究の植物観察にも向いている植物ではないでしょうか?
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