画像は、屁糞葛(ヘクソカズラ)。どこからか種が飛んできて、雑草化することがほとんどの植物「ヘクソカズラ」。アカネ科ヤイトバナ属のつる性多年草です。蔓を巻き付けながら成長し、いつの間にか庭の草木に絡みついている厄介な植物として知られています。
ヘクソカズラの別名は「サオトメカズラ」。
英名でもスカンクのつる草と呼ばれています。
別名にはヤイトバナ(灸花)、サオトメバナ(早乙女花)とも呼ばれます。赤みの強い紫の花の中心部分がお灸の痕に似ているから、ヤイトバナ(灸花)の由来だそうですよ。
臭いことが強調されていますが、人に役に立つ植物なんです。根は薬用に(下痢止めや利尿剤に使われます)、果実は、化粧水や皮膚疾患にも用いられることもありそうですよ(抗菌作用のある成分があり)。
臭いことと、他の植物に絡むこと以外は、良いことがほとんどの素敵な植物でもあります。
葉は楕円形で付け根付近はハート型に近く、先が尖っているのが特徴。触ると細かい毛に覆われています。葉っぱと茎を傷つけると、便やオナラの匂いの原因となっている物質(悪臭)を放つことが大きな特徴です。
臭いの原因は、ヘクソカズラに含まれているメルカプタンという揮発性物質にあるそうです。
ハマサオトメカズラ(浜早乙女葛)アカネ科ヘクソカズラ属は、葉が厚く光沢があって毛が無い、ヘクソカズラと似た花です。ハマサオトメカズラは、ヘクソカズラの海岸型の変種だそうです。葉に毛がなく艶々しているのが海岸には多いそう。葉に光沢があって毛がない以外は、ヘクソカズラとほぼ同じだそうです。「ハマサオトメカズラ」は、海岸砂地エリアで自生しており、光沢のある厚い葉の特徴は、海岸の乾燥地に合わせ変種したものではないかと言われていたりもします。
先ほどの写真は、駐車場の空き地のフェンスに絡んでいた「ヘクソカズラ」ですが、こちらは車がよく通る道路沿いの街路樹に絡んでいる「ヘクソカズラ」です。
なんだか、葉っぱが明るい緑で、周りと一体化しているんですよね。葉は、大きさ、艶、毛の有無など、変異が多いそうですよ。
周りの植物に絡んで生きてゆく蔓性の植物「ヘクソカズラ」。なんと、周りの植物の葉を真似て姿を変えるそうなんです。
典型的な「ヘクソカズラ」の葉は、先にいくほど細くなるハート型なんです。
この「ヘクソカズラ」の葉は丸いですよね。一生懸命努力して、周囲の葉に似せたんですね。
真ん中の葉に絡んでいたんですが、その周辺の葉を少しカットしてみましたよ。
蔓をひっぱってみました。指のそばの葉は、奥の葉と似ていますよね。目立たないので駆除されにくいですよね。
植物って、なんて賢いんでしょう。凄いですね。花が咲いていないと、「ヘクソカズラ」だと見分けるのが難しいですよね。花が咲いたころにはもう、絡みまくって群生しているんです。
蔓性なので、「ヘクソカズラ」だけを駆除することは困難です。
フェンスに絡んでいたり、似せる必要がない場合は、本来の姿なのかな?!同じ場所でも、絡む場所などの環境によって、葉が違っていましたよ。面白いですね。
開花時期は、は7月から9月、可愛い可憐な花を咲かせます。
本当に可憐な花ー!可愛いですね。
他の植物を完全には枯らさずに、生かしながら、上手く蔓を絡ませて利用して生き抜いています。
したたかですね。
実際に、お子ちゃま気分になって試してみましたよ。葉や茎から、ニオイがするそうです。
花からは嫌な臭いはしませんでした(つぶしてみても匂わない)。
葉も、ハサミでカットしても、臭くない。
葉っぱを、数枚入れて揉んでみましたよ。
傷つけないと、臭い悪臭はしないらしい…。
ちょっと怖いけど、お子ちゃま気分で確かめてみたら…。
あれ?なんか、独特の香りはするけど(良い香りではない)、覚悟していたのでちょっと意外…。花言葉通り「意外性のある」かんじ!
強烈に臭いわけではないですが、ほのかな香りが臭いのは確かです。これくらいで、名前に屁屎葛(ヘクソカズラ)って、可哀そうな名前をつけるのもどうかと。
変種も多いので、もっと臭い葉が他にはあるのかも知れませんが…。
検証結果は、臭いけどがまんできる臭さでしたー!臭いですよ(笑)。
不思議な植物がいるものですね。
お子ちゃま気分で、好奇心のままに、検証してみて、楽しかったですよ(笑)。
同じ場所でも、その周りに合わせてか?色んな形の「ヘクソカズラ」の葉が混在していて、意外でしたー!
こちらの情報が誰かの助けや喜びになりますように…。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
•ヘクソカズラは、花が独特なので見つけやすいですよー!見落としているだけで、そっと咲いているんです。葉だけで、見つけるのは難しいです。臭いことが強調されていますが、人に役に立つ植物なんです。触っても危険ではありません。
•周りに巻き付いて、増殖していくので、気がついたときには、駆除は困難になります。
•葉と茎などを傷つけると臭いらしいですが、思ったよりは臭くなかったです。葉の観察と臭いの検証は、夏休みの自由研究などにも向いているかも知れません。
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