ニオイバンマツリは名前通り強い香りが魅力の常緑低木です。
庭に自生させると開花期にはジャスミンに似た良い香りが庭に漂うので、庭植えの植物としても人気があります。
また、薄い紫色の花が散り際になると白色に変わっていくので一度で二度楽しむことができます。
ニオイバンマツリの特徴
ニオイバンマツリの種類
ニオイバンマツリの花言葉
ニオイバンマツリのお手入れ
ニオイバンマツリの病気対策
まとめ
ニオイバンマツリは、主に南アメリカに自生する常緑低木で、高さは1.5mから3m程にまで成長します。楕円形の葉には特に毛や突起がなく、緑色をしています。
花は咲き進むにつれ紫から白に変化し、芳香が強く、ジャスミンのような香りは夜間により強くなります。数個から数十個の花を同時期に春から秋にかけて咲かせます。
約1cm程度の緑色の実をつけますが、アルカロイドなどの有毒成分が含まれているため食用には適していません。ペットや、小さなお子さんのいるご家庭では、誤食に十分に注意してください。
バンマツリ属は世界に約50種あり、南アメリカの熱帯に分布しています。いくつかの交雑種、園芸種もありますが、複雑で分類は難しいです。
日本で一番親しまれているニオイバンマツリは「ブルンフェルシア」と呼ぶことがあります。また、「アメリカバンマツリ」はアメリカの名が付きますが、西インド諸島原産であり、ニオイバンマツリより大きな花を咲かせます。
花には芳香がありますが、夜間のみ香ります。白から淡い黄色に変わるのが特徴です。
その他に、ニオイバンマツリより香りが少ない「バンマツリ」や、ニオイバンマツリより大きな花が咲く「オオバンマツリ」という種類がありますが、比較はかなり難しく判断できないことがほとんどです。
「浮気な人」、「夢の名」、「幸運」、「熱心」
ニオイバンマツリの日ごとに変わる花色から、気持ちが移り変わる浮気者と似ているため「浮気な人」という花言葉が誕生しました。
ニオイバンマツリは 日当たりと風通しの良い場所を選び、土をよく耕して根が伸びやすい状態にすることがポイントです。
植え付けは4月から6月にかけてが適期です。植え付ける際はポットから根を傷つけずに取り出し、優しくほぐして古い土を落としてください。
土に適度に保水性を持たせるため腐葉土や堆肥に赤玉を混ぜ、土作りをしましょう。 その後は乾燥しないように十分に水を与え、土の表面が乾いたら水をやります。水やりが少ないと、生育が悪くなるので、土がカラカラにならないように注意してください。
また、肥料を春から秋の生長期に、緩効性化成肥料を置き肥しましょう。開花後の7月中旬~下旬ごろに早めに剪定することで、美しいシルエットに仕立てることができ、翌年も花を楽しめます。
冬越しの前に、強剪定を行うと花芽を切り落とすことになり翌年、花が咲かなくなることがあるので注意してください。
夏場はアブラムシやカイガラムシに注意してください。この2つの虫の排泄物にカビが発生すると「すす病」を併発します。すす病は植物に寄生する病原菌ではなく、いわば汚れが付着しているような状態のことを言い、内部には侵入しません。
しかし、粘り気のある黒いススで覆われたようになるため、見た目がよくありません。すす病の原因となるアブラムシやカイガラムシを発生させないことと、退治することが根本的な対策となります。
ニオイバンマツリは庭植えはもちろん鉢植えでトピアリーにするのもオススメです。花と香りの変化が楽しめる香り豊かな植物をぜひ、お家のシンボルツリーにしてみませんか?
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