公園前の電信柱の横でひっそり自生しているこの雑草は、センダン科の落葉高木の「センダン」の幼木です(日本や朝鮮、中国やヒマラヤ地方が原産地)。
大きさは色々なのですが、葉っぱだけ青々と元気に茂らせていますよ。虫に食われているところがぜんぜんないのも特徴的!
センダンは生長すると10~20mくらいになる高木のため、街路樹や公園樹として植栽されているそうです。
センダンは10~12月の時期に楕円形で直径1.5~2cm程度の「実」をたくさんつけます。実は最初緑色ですが、しだいに黄色になってきます。果実の付き方が数珠のように見えることから千珠(せんだま)と呼ばれています。
ヒヨドリやムクドリなどの鳥が丸呑みして、種は消化せずに、まるごとフンとして落下させるために、色々な場所に落ちて子孫を残していきます。
「羽状複葉」とは、複数の小葉から1枚の葉が構成されているものを言います。小葉が葉柄の両側に鳥の羽のように並んでいるような葉を持ちます。先が尖って、縁には鈍いギザギザがあります。
センダンの葉、実、樹皮は、しもやけやあかぎれ、虫除け、虫下しなどに効果があるとされ、薬用植物として用いられてきたそうです。他にも、色々と「センダン」を使った研究)もされているようですよ。
薬用植物として用いられますが、実は、有毒植物でもあるので大変危険な植物でもあります。
鳥は食べられても、人やペットにとっては毒性があり、果実の数が犬の場合は5~6個、子どもなら6~9個で致死量に達するという報告があるようです。48時間以内に死亡するともいわれていて大変危険です!
都会に住んでいるので、「センダン」の実を実際に近くで目にすることはないのですが、旅先などで見かけた際には、気をつけようと思いました。
つまみやすい大きさの可愛い美味しそうな実なので、皆様も「センダン」の実にはお気をつけくださいね。
こちらの情報が誰かの助けや喜びになりますように…。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
•葉を見て素人判断なので(花や実は見れていない)、識別は100%ではありません。この植物が「センダン」としてお話させていただいています。調べていくうちに「センダン」の危険性を知ったので、そのことを中心にお話させていただきました。
•鳥によって、運ばれて、野生化した「センダン」の幼木でした。都会で実ることはないと思うのですが、「センダン」の実は大変危険なので、気をつけてくださいね。
お子様やペットがいる方は、特に気を付けてください。
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